付け焼き刃の覚え書き

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「皇国の守護者6」 佐藤大輔

2014-10-30 | 架空戦記・仮想戦史
「国家は、死せる英雄をもっとも愛するのだ」

 帝国軍の冬季攻勢の前に皇国の虎城戦線は崩壊寸前だった。
 その指揮を預かることとなった新城直衛は、圧倒的物量で押し寄せる敵を前にした第11大隊に現在位置での抗戦を命じるのだが……。

 地図や文明や住人は日露戦争当時の世界と似たような異世界で、大陸からの帝国の侵攻に立ち向かう皇国の物語もこれにて6巻。もうすぐノベルス版の既刊最新巻に近づきつつありますが、主人公の窮地以上に読者はドキドキです。
 今回は、前線にお使いで出かけた新城が図らずも、しかし自ら望んで劣勢な守備兵力で敵の大軍に立ち向かう冬季戦の顛末です。都ではクーデターっぽい動きがありますが、虎城には板東殿も加わって、ますます7巻の展開が気になって仕方がありません。

 書き下ろし短編は現代日本の世相を揶揄したような、「お祖母ちゃんは歴史家じゃない」。著者はどういう意見なのかなあと思って読んでいたけれど、最後にタイトルで納得。

【皇国の守護者6】【英雄たるの代価】【佐藤大輔】【中公文庫】【大河戦記】【スケールモデル】

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