生まれたての小鹿

　台詞回しや単語にもそのときどきの流行廃りがあるけれど、「生まれたての子鹿」も一種のメルクマール……ということで、密かにチェックしてます。もともとは1942年のディズニー映画だと思うのだけれど、人の足元がおぼつかなくてヨロヨロする様を、「生まれたての子馬」とかではなく、あえて「生まれたての子鹿」と表現するのは2013年のＮＨＫドラマ『あまちゃん』以降ではないでしょうか。自分の観測範囲内では、使用頻度がグッと増えてます。
　これより古い例、新しい例のご指摘お待ちしてます。

★生まれたての子鹿
「八男って、それはないでしょう！13」　Ｙ.Ａ（2018）

「天才外科医が異世界で闇医者を始めました。２」　柊むぅ（2016）

「蜘蛛ですが、なにか？」　馬場翁（2015）

「彼女がフラグをおられたら（８）」　竹井10日（2014）

★生まれたての小鹿
「食い詰め傭兵の幻想奇譚３」　まいん（2017）

「物理さんで無双してたらモテモテになりました（１）」　ｋｔ６０（2014）

★生まれたての鹿
「錆喰いビスコ１」　瘤久保慎司（2018）　

　ウェブ連載中で書籍化されていないもの、単なるコラムあたりまで含めるともっとずっと増えますよね。