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人形も車もネジで動き、精巧な分析機械もシールド発生装置もネジを巻かなきゃ動かない。しかし、そのネジを巻くにはちょいとしたコツが必要で、ネジを巻ける人間はネジ技師と呼ばれていた。
名人ネジ技師の祖父と死別したばかりの少年マグナムは、その才能は老ネジ技師も舌を巻くほどであったが、祖父ほどの信用もなく、競合ライバル店に押されてその日の食事にも事欠くほどだった。
そのマグナムの店に現れた銀色の髪の少年は、法外な料金と引き替えに自分の背中のネジを巻かせる。少年は人造人間だったのだ! だが、彼を追って突入してきた3姉妹に店は跡形もなく吹き飛ばされてしまう。
それが少年の旅立ちの日であった……。
「ともかくみんな落ち着いて。僕らがここで争いあっても、ポテト農園の経営はうまくいかないんだ!」
ネジ技師マグナムの妄言。
才能はすごくあるんだけれどお人好しで女に甘くて妄想癖があって世間知らずな少年が、正体不明で意味もなく尊大で強いネジ仕掛けの少年と出会い、腕は立つけれど基本的にバカでワガママな賞金稼ぎ3姉妹に追われながらも、旅をするという話。
話し方で個性を出そうというのか、やたら変な口調のキャラが多く、国語教育の観点からはあまりよろしくない。
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