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付け焼き刃の覚え書き

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「女子高生探偵シャーロット・ホームズの冒険(下)」 ブリタニー・カヴァッラーロ

2016-10-18 | 学園小説(ミステリ)
「理路整然とした推理ではないな、ワトスン。今のは心理学だ。心理学は認めない」
 ホームズは心理学はきらい。

 「ホームズの冒険」といったら、当然のように短編集だろうと上巻だけ買って帰ったら、実は上下巻の長編。
 ちくしょーと叫びながら下巻を買いに走る秋の夜。

 殺人事件の謎は解けず、ホームズとワトソンにふりかかった冤罪の疑惑も晴れないが、ホームズの捜査線上に浮き上がったのは、初代ホームズのライバルにして犯罪界のナポレオンと呼ばれた天才数学者モリアーティ教授の一族。
 代を重ねたホームズ家とワトスン家と同様、モリアーティ家も子々孫々表と裏の顔を使い分けながら勢力を維持していたのだ……。

 ホームズ家の人間をケアするための手引き書がないかと実家に問い合わせてみれば、父親お手製のホームズ取り扱いマニュアルが届けられるあたりが今回最大のポイント。子供に幼少時から推理法を叩き込み、感情的すぎると失敗作扱いするホームズ家も大概だけれど、ワトスン家もかなり歪というか、怖かろうが馬鹿にされようがホームズについて行くってのはやっぱり変な一族なんですよ。そのあたりが、ワトスン両親の離婚原因の根本的な原因だと思います。

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