付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「なごやめし」 なごやめし研究会

2009-08-05 | 食・料理
 ハインラインは『月は無慈悲な夜の女王』の中でタンスターフル(「TANSTAAFL」=「There ain't no such thing as a free lunch.」)という言葉を使っているのですが、実際にアメリカには「フリーランチ」というサービスがあったのですね。何か飲み物を1杯頼むと軽食がサービスされるというシステムで……あー、これは名古屋のモーニングサービスと同じですね!
 名古屋を中心とした文化圏では、喫茶店の開店からランチの開始時間までは飲物代だけで軽食がついてくるのが普通なのです。飲み物にトーストなどがついてくるモーニングサービスは他の文化圏でもありますが、名古屋圏の場合はあくまで「原則無料」というのが特色。追加料金を払えばさらに豪華になることもあるし、内容がトーストだけのこともあればゆで卵にミニサラダとおにぎりがついてくるところもあります。
 モーニングサービスに限らず名古屋の飲食物というのは個性的らしく、他所でも独特の食べ物が名物として注目されることはあるのですが、名古屋の場合はいつの間にか「名古屋めし」と何かのブランドのようにひとくくりにされるようになりました。宇都宮が餃子が名物だからといっても、その他ひっくるめて「宇都宮めし」とはいわないものね。
 そんな名古屋めしをひっくるめて紹介したのがこの本で、まずはモーニングサービスを巻頭から紹介し、あんなサービスやこんなサービスとタンスターフルなんて知らないよ! 単なる採算度外視の意地だよ!というところを見せています。その他にも、あんかけスパゲティ、味噌カツ、手羽先、ひつまぶしといった好き嫌いはあっても普通に美味いものから、甘いスパゲティや山盛りのかき氷のようにネタで注文するだけのアイテムまで満遍なく掲載しています。
 まあ、これを読んだからといってわざわざ食べに行くわけでもない地元民ですが、やっぱり「どういう紹介のされ方をしているか」は気になるんです……。

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