「裏稼業転生３」 西の果てのぺろ。

　リューに対抗心や敵愾心を抱え込んだあげく、軍の研究所から秘密兵器を持ち出すまでした公爵令息イバル・エラインダーは惨めに敗北。廃嫡されて寄子の男爵家に養子に出されたが、そこには年下だが既に実子がいるためイバルが跡を継ぐことなく、卒業後は家を出て冒険者にでもなるのだろう。
　一方、リューは12歳にして騎士爵位を叙爵してミナトミュラーの名を与えられ、マイスタの街の代官に任命されると、勉学の傍ら街の犯罪組織を壊滅に追いやったと見せかけてすべて自分の傘下に組み入れたりしながら街の産業振興に注力し、魔法花火やかき氷など次々にアイデアを実現していき、王家の覚えもめでたい身となっている。そんなリューの前にイバルが姿を現した。
　すっかり憑きものが落ちたようになったイバル・コートナインは、リューや王女らに謝罪すると以後、リューの配下に加わった……。

　元殺し屋のアーサがメイドとして雇用されたり、チンピラを送り込んでいたら実家が更生施設扱いされるようになったり、同級生のライバが裏稼業の新興勢力を作って挑んできたり、魔術大会で王女と対決したりと大忙しの３巻。

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