「這いよれ!！ニャル子さん(12)」 逢空万太

「我々はみんな伏線の奴隷なのだ」

　１冊目を買って読んで、その後アニメ化されたのを何回か見て、オープニングだけはＣＤを購入してカーステレオで流しまくっていたけれど、本編を読んだのは11冊ぶり。１巻を読んだと思ったら、もう最終巻。知らないキャラの名前がちらほら出てるけれど、特に気にせず面白く読了。

　真尋の家にニャル子たちが押しかけてきて４週間。体感的には４年くらい経った気がするけれど、まだ１ヶ月だ。でも、そんな地球外の生命体に囲まれて慌ただしい日々が目まぐるしく流れていくのにも慣れた頃、彼らの前に新たな敵が立ちはだかった。
　本当ならニャル子ではなく彼が真尋のガードに付くはずだった、もう１人のニャルラトホテプの捜査官、ニャル滝である……。

　この、名前がニャル滝ってのは、クライマックスの展開を暗喩させる『妖獣都市』へのオマージュですか？

「……ご飯を食べる時の最大の調味料は、空腹と人に作ってもらうこと」
　クトゥグァのクー子の持論。

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