日々好日

さて今日のニュースは

米ロ冷戦再開か?

2008-08-16 09:52:03 | Weblog
何か東欧に不穏な気配が漂い出しました。
何世紀も前から、紛争の地として有名なグルジアが、大半がロシア人で構成されて
事実上独立国として扱われて居た、同国の南オセチァ自治州へ侵攻した事から、
ロシアが急遽大規模な軍事介入を行いグルジアを力でねじ伏せました。
日本人にはグルジアと言う国は余り馴染みがないが、黒海の東岸に位置し、ロシアやトルコと隣接する、旧ソ連邦で結成するCIS諸国の一員であります。
かのスターリンの出身地で世界的にワインが有名である。
旧ソ連邦崩壊後は何かとロシアに楯つき、紛争が絶え間ない國でした。
そしてカザフスタン等旧ソ連邦の石油を西欧諸国に供給する油のパイプラインを
ロシアの領土を通る事なく敷設するBTCパイプラインが完成し、ロシアとの関係は益々悪化しました。
プーチン前大統領は地下資源開発で力をつけ石油等エネルギーを武器に国際的
発言力をつけ、原油高で国力を回復し、軍近代化を推し進め強いロシアを誇示しだしました。
一方グルジアはロシアの束縛を離れ、NATOやEU加盟を画策しだしました。
この両者がぶっつかるのは時間の問題ではなかったかと思います。
ロシアを軽く見たグルジアは手痛いシッペを喰いました。
かねてから米国はグルジアに軍事供与を行い援助して居ましたが、この事態になって慌てた様です。
また紛争拡大で原油ストップを恐れる仏国大統領がロシアとの和解調停に乗り出したと言う。
グルジアは一方的にCIS諸国からの脱退を宣言し、NATOやEU加盟を表明
しました。
ロシアのグルジア侵攻に伴い、CIS諸国間にも急激にロシア離れ現象が起き出した様子です。何時我が身になるか判らない同盟に嫌気をさした様です。
ロシアも軍事介入により手痛い、同盟国の動揺を引き起こした様です。
事はそう簡単に済まないのが世の定めです。
ブッシュ米大統領はロシアに対しグルジアからの即時軍撤退を要求しました。
この処米国とロシア間はギクシャクな関係が目立ます。
東欧ミサイル防衛(MD)ではポーランド配備が合意され、米ロ冷戦の再来かと危ぶまれる事態となった様です。
世界の一番危険な紛争地の一つである、バルカン半島付近の紛争は猶予ならぬ事態
に落ちいる可能性があります。
世界のリダーの英知を集め問題解決に当たって貰いたい。