９４代内閣総理大臣誕生

民主党両院議員総会で選出された菅副総理が午後の衆議院本会議と参議院本会議の首班　
指名選挙で過半数を獲得し第９４代内閣総理大臣に決定されました。

午前中に行われた民主党両院議員総会で予想通り民主党代表選挙で有効投票数４２０票
のうち２９１票の過半数を獲得し当選しました。

是に対し樽床候補は１２９票獲得で知名度や選挙期間から考えたら善戦しお互いに面目を
施したと言えるのではないか。

菅新代表は鳩山政権の継承。政治とカネの問題と決別し、民主党は全員参加の党とし参院選
には全員で取り組みたいと述べました。

また小沢体制で廃止された民主党の政策調査会の復活を約束しました。
代表としての任期は鳩山氏の残存期間の９月までとなる。

民主党の中にはどうせ選挙管理内閣だと極言する人も居て９月になれば又新しい代表を
選出する可能性もある事は確かです。

しかし３ケ月で総理が交代と言う無様(ぶざま)な事は避けたとの見方もあってその点は
先が読めません。

夏の参院戦の結果次第では起こり得る事でもあって全面否定は出来ません。

その様な流動性を持った菅代表でしたが衆院本会議で、有効投票４７７票の内菅代表は
３１３票。谷垣自民党総裁は１１６票山口公明党代表が２１票で菅代表に決定した。

その前に行われた鳩山首相の総辞職の最終閣議では、淡々とした中にも悔しさが滲ませて、
８ケ月半、２２６日の総括を行いました。

クリーな政治と沖縄負担軽減の問題。日米関係の２１世紀に向け進化を促す事を次期政権
に託しました。

今回選ばれた菅総理は市民政治家として今までの世襲の総理とは異なって居ます。

その為外交に不安が持たれて居ます。
見たところ経済政策も専門家でない様に見受けられます。

これから日本経済の舵取りは大丈夫なのか？
冷え込んで居る日米関係の修復は可能か？
鳩山政権が行った日米共同声明の扱いは？
沖縄負担軽減の問題は？
消費税は？財政健全化は？
雇用は？福祉は？医療は？年金は？

色々難問山積です。

その中で一番の難問は参院選でどう戦うかかもしれません。
これで菅内閣の力量が試されるのではないか？

尚党人事は仙谷氏か枝野氏のどちらかが幹事長説か官房長官説が囁かれて居ます。

恐らく党と内閣の両重要ポストは両人がしめるのではとの説が有力です。

また内閣は居抜き人事ではとも言われ、矢張り小規模の閣僚のすげ替えで済ませるのでは
のではと言う説が有力でした。、

しかし菅総理が小沢色を排しフリーハンドを得た今日、組閣も週明けの８日に延ばして
じっくり検討するとの様子です。

さて誰が閣僚になり誰が辞めるか？
注目は行政刷新会議の業務仕分け人として抜群の辣腕を発揮した蓮ほう議員の処遇です。

やれ女性幹事長との話しまであるとか。

色々話題を提供して呉れて結構暇つぶしにはなる様です。

次期政権体制はどうなるのか？

鳩山総理辞任表明後僅か二日で次期総理を選ぶ事になり、早速菅財務相と樽床環境委員長が
立候補の声を挙げた。

そして今日の民主党両院議員総会で投票が行われ総理候補が決定され、党役員人事に移る。

此処で重要なのは誰が幹事長になるかです。

そして６日衆参両院本会議で総理大臣が決められ、直ちに組閣に入る。
此処でも誰が官房長官に任命されるかが大きな問題になりそうです。

現在の党の状況から見て当然民主党の独壇場となりますが、果たして誰が次期総理になるか
国民は期待と不安で見守って居ます。

まず菅候補は政治とカネ問題で「脱小沢」を打ち出し、この２０年の日本経済の沈下は、
政治や政策が間違って居た事によるものだと断定した。

今後は経済を活性化して財政基盤を確立し、雇用を増やし福祉を充実させる事を約束した。
ごく当たり前の事で誰もが口にする事で、誠に結構な事です。
是は本人も認識されて居る様ですが大変困難な事です。

ただ菅候補が敢えて消費税問題や普天間問題に深く切り込まず黙った事は少し気になる。

一方樽床候補は世代交代を挙げ、まず衆院定数８０の削減と言う思い切った提案です。
樽床候補は小沢幹事長に距離を置く民主党七奉行の一人で環境委員長を務めて居ます。

仲々の豪傑で、先日与野党合意の無いまま委員会を強引に開き野党議員質疑を遮って突然
地球温暖化対策基本法を強行採決して、野党から解任決議を突きつけられて居ます。

松沢神奈川県知事と同期の松下政経塾３期生でもあります。

さてこの二人民主党の両院議員総会でどの様な判定が下されるか？

菅代表が脱小沢色を出した事で前原派や岡田派更には野田派も次々支持表明をした。

しかし小沢グループにとっては「暫く小沢氏は静かにした方が民主党のため日本のために
なる」とまで言われると心穏やかざるものがありそうです。

一時小沢グループでは原口総務相や海江田議員を担ぎ出そうとしたが断られ、自主投票に
切り替えたらしい。

小沢サイドの側近グループの一人が樽床議員の推薦者になって居る事からグループの大半は
樽床議員に流れるのではと予想されて居ます。

樽床議員は今９０議員位の支持を集めたとの情報もあります。

菅候補は１４０名余りの新人議員を対象に働きかけて居るとか兎に角激しい選挙戦が行われて居る模様です。

ただこのブログを書いて、すぐ大勢は決して居る事でしょう。

さてその結果如何に？

それからの幹事長人事や官房長官任命だと思われます。

次期総理は誰？

鳩山総理の辞任と同時にもう次の総理選出の話しに移って居ます。

何か非情ではあるが１日も空白に出来ない政治の世界ではヤムを得ない事かも知れません。

それにしても辞任後２日間で次期総理を選ぶとは余り無茶過ぎないか？

何のため？それは来るべき参院選勝利のためだと言われても仕方ない選択では？

未だ聞いた事も見た事もないケースではなかろうか？

早速順番から言えば妥当な副総理の菅財務大臣が立候補の名乗りを上げました。
ただここで小沢幹事長との関連です。

小沢幹事長に距離を置いて居る前原国交相や野田財務副大臣等民主党七奉行や岡田外相等の
面々がどの様に動くか皆目判らない状態です。

小沢サイドは側近議員グループと新人議員グループに分かれそれぞれ動静を探って居る状態
と言われて居ます。

現在大まかに分類すると小沢派１２０名に対し菅派が４０名前原派４５名野田派３０名とも
言われて居ますが、衆院議員数３１０名参院議員数１１５名併せて４２５名そう簡単には
分類出来ないと言えます。

また民主党衆院の新人議員は１４３名と言われ殆どが小沢氏の支援により当選出来たとの
評判もあって、現在小沢派としてハッキリ動いて居るのは７５名ではとの情報も流されて
居るとか。

今小沢派を束ねて居るのが細野副幹事長や山岡国対委員長を中心の側近グループです。
是がどう動くかで総理選出は大きく変わるのではないでしょうか？

今反小沢グループが一番恐れて居るのは小沢氏の陰の力が残る事でしょう。
その為菅副総理が小沢氏と結託するのは避けたい心境です。

前原氏等が立候補すれば又局面は変わるのでしょうが皆二の足を踏んで居る様です。

小沢サイドは次期総理候補はまず消費税増税を主張しない事。社民党と連立が組める人が
絶対条件らしい。

それから言うと菅候補は失格でしょうが、其処は政治力学の事どうにでも動きます。

しかし意外にも小沢サイドは田中真紀子議員を担ぎ出す話しもあり満更ウソでもない様
です。

是から限られた二日の間に決めねばならぬのですが、民主党議員の念願はただ参院選で
勝てる人を立てたいらしいが、是は国民の意に反する事でその様な選ばれ方をしては、
又先が無いのではないか？

国民は将来の日本を託せる理念や政策がしっかりした人を是非総理候補に選んで頂きたい
が、今の現状では所詮無理な話しでしょうか？

鳩山総理小沢幹事長と無理心中？

あれだけ辞任を固辞していた鳩山総理がとうとう参議院からの辞任要求に屈し、小沢幹事長
を道連れに無理心中と言える辞任劇が起きました。

驚きより呆れてものが言えないと言うのが正直な気持ちです。

全く情けない事です。

鳩山首相は普天間問題で社民党を切った事と政治とカネの問題を辞任理由にして小沢幹事長
の辞任を条件に辞任に踏み切った模様です。

後詳しく色々の事情が判明してくるでしょが最悪の事態になった事はまちがいありません。

民主党はこの後６月４日に開かれる民主党両院議員総会で正式辞任が行われ次の総理候補
選出で７日新首相指名の予定の様です。

あれだけ総理の首のすげ替えに反対して居た民主党も結局同じ穴のムジナだったと言う事
ですかね？

まだまだ一波乱も二波乱もありそうです。

これで６月１６日国会閉会し７月１１日参院選突入とはどうしても思えない状況の様だ。

こども手当支給開始

鳩山政権の目玉政策の一つの「こども手当」が、今月に入り早々と支給開始されました。

該当児童を持つ親たちは１日千秋の思いで待ちこがれて居た事でしょう。

なにせ中学生以下の子供一人当たり月額１万３０００円もの思わぬ金が入って来る訳です。

今回は４月５月分で一人当たり２万６０００円ですが一人当たり年間１５６、０００円もの金
が確実に入って来るのですから止められません。

是では少々民主党がおかしな事やって居ても民主党に賛成票を入れたくなる気持ちも判らなくないですね。

しかし「貰ってしまえばこっちのもの」先に自民党が景気浮揚策で、ばらまいた定額給付金
で証明済みのはずです。

あの時は野党だった民主党がもの凄い反対でした、結局あの時ばらまかれた２兆円の効果
はどれ程のものだったか？

今回のこども手当は同じバラマキでも規模が違います。
初年度は財政規模で２兆５０００億円。次年度から４兆５０００億円と言う巨額な財源を
必要とします。

今年は何とか児童手当をリンクさせて５０００億円程は企業や地方団体に負担して貰い、
どうにかやりくりをする事が出来ました。

次年度からは扶養控除廃止で８０００億円。配偶者控除廃止で６０００億円の財源しか
目安は立っていません。

次年度の財源が１兆４０００億円しか確保出来て無いではどうにもなりません。

流石民主党首脳部もこれには頭を痛め次年度増額分は現物支給とか、次年度も暫定額支給
続行とかの議論が持ち上がりマニフェストとの関連で大きな論点になっています。

このこども手当には色々問題点があったが充分に討議しないで見切り発車したとの見方も
あります。

まず大きな一点で受給資格の所得制限が設けられなかった点で高所得者に有利になった事。

日本に居住する外国人にも國に残した子供にも「こども手当」が支給される事です。
何で外国人の子供の養育費まで日本国民が見なくてはならないのか？
貰う外国人すら戸惑いの気持ちが有るらしく、日本人の太っ腹に呆れて居るのかあざ笑って
居るのか？

次に我が子が日本に居住して居るのに養育者が海外単身赴任の場合は該当せずに貰えないと
言うおかしな定めもあります。

こども手当の始まった地方の商店街等はこの臨時手当目当ての商戦が始まったとの事です。

折角お上が呉れたアリガタイ「お金」貰ってしまえばこちらのもの、何に使おうと勝手。
中には親のパチンコ代や酒代に化けるのもあるでしょう。

勿論貯金して子供の将来に備える人が大半でしょう。
でもそれが家の新築費や親のため等に化けたりしないと誰が保証しますか？

我々国民の税金が子供のためでなく親の酒代になるかも知れない「こども手当」は何処か
使い方が間違っていませんか？

一方働きたくても働けない母親、益々待機児童が増え。生みたくとも生めない母親が増え、
少子化が進む現実はこれでは解消出来ないではないか？

民主党が進める「小さなムダを減らし、大きなムダを増やす」政策にはどうも賛成しかね
ます。

勿論大きなムダ削減には大賛成です。

もっと将来に向けた大局的な視野でお金を使って欲しいものです。

参院選候補者から悲鳴？

参院選を目前に控え、普天間基地移設問題やそれに絡む社民党連立離脱等で内閣支持率が
急降下し、参院選候補者は苛立ちを隠せない。

民主党の参院幹事長で筆頭幹事長である高嶋参院議員が参院戦で改選される議員から鳩山
首相辞任の声が上がって居るとキッパリ言い切りました。

参院の民主党改選議員のなかでも可成り厳しく受け止めて居ると言う事で、参院執行部が
鳩山首相に「退陣勧告」を行ったと見られる。

是を受け小沢幹事長と輿石参院会長が揃って鳩山首相と会談した。

鳩山首相に改めて厳しい現実を突きつけ、このままでは国会運営にも支障を来し懸案の
郵政改正法案すら廃案になる可能性がある旨伝えた。

一部には鳩山首相が責任を取らなければ終止出来ないと言う極論さえ出て来たと言う。

鳩山降ろしがいよいよ本格化したと見るべきでしょうか？

これに対し鳩山首相は「国民のため働かせて貰いたい。初心に返る思いで頑張る」と継続
を強調したと言う。

今後民主党全体どう動くか？

小沢幹事長は輿石参院会長と共に三人で頑張ろうと言っては居るがこの頃は、鳩山首相と
小沢幹事長との間があまりしっくり言ってない向きがあると言われ、これが今後どの様に
影響するか。

矢張りキイーマンは小沢幹事長ではないでしょうか？