ドストエーフスキイ作 米川正夫訳 1927年発行・1957年改版 岩波文庫版(全4冊)
というわけで、ちょっと前の「罪と罰」からドストエフスキーつながりで、「カラマーゾフの兄弟」である。
すごい小説なんである。白状しちゃうと、私は1回しか読んでないけどね。
私が持っている文庫は、全4冊とも1987年の版であって、そのころ読んだと思われる。
なんで、これを読もうと思ったかっていうと、(まあ著名な小説なんで、いつかは読もうと思ってたのはあるんだけど、直接的には)私の好きな小説である『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』の終盤で、主人公が女性の登場人物と話すなかで、
>「あなたは自分の人生についてどんな風に考えているの?」と彼女は訊いた。(略)
>「『カラマーゾフの兄弟』を読んだことは?」と私は聴いた。
>「あるわ。ずっと昔に一度だけだけど」
>「もう一度読むといいよ。あの本にはいろんなことが書いてある。(略)」
ってとこがあるのと、その直後に、
>私は目を閉じて『カラマーゾフの兄弟』の三兄弟の名前を思いだしてみた。ミーチャ、イヴァン、アリョーシャ、それに腹違いのスメルジャコフ。『カラマーゾフの兄弟』の兄弟の名前をぜんぶ言える人間がいったい世間に何人いるだろう?
ってのがあって、特に後段の「『カラマーゾフの兄弟』の兄弟の名前をぜんぶ言える人間が~」ってとこに、えらく魅了されちゃったってのがある。
これが言えたらインテリっつーか読書人っぽいじゃん!?って思ったもんだから、俄然読む気になって読んでみたってことになる。
そのことを意識して読んだんで、いまだにソラで言える。
ドミートリイ(ミーチャ)、イワ゛ン、アレクセイ(アリョーシャ)、スメルヂャコフの四人である。
ドミートリイのことをミーチャとか愛称で呼んだりするのがあるところが、ロシア文学に往々にみられる独特なとこなんだけど、まあ英語圏でウィリアムのことをビルと呼んだりするのと一緒なんだろうから仕方ないとは思う。
兄弟の名前しかおぼえてないのはいかがなものかと思うけど、とにかく凄い小説だって記憶だけは残ってる。
最初はそのボリュームに怖気づいてたんだけど、読み出してからは勢いついてガーッと読んだってのは確かである。
また読みたいなーって今は思ってる。でもやっぱり、ある種の集中力がいるので、もう少し落ち着いて、読書したいなって気持ちが湧きあがってくるような状況になったときに、読もうと思ってる。
どーでもいーけど、この文庫を読んだときくらいから、新潮文庫派から岩波文庫派に変わったんだよね、私。
というわけで、ちょっと前の「罪と罰」からドストエフスキーつながりで、「カラマーゾフの兄弟」である。
すごい小説なんである。白状しちゃうと、私は1回しか読んでないけどね。
私が持っている文庫は、全4冊とも1987年の版であって、そのころ読んだと思われる。
なんで、これを読もうと思ったかっていうと、(まあ著名な小説なんで、いつかは読もうと思ってたのはあるんだけど、直接的には)私の好きな小説である『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』の終盤で、主人公が女性の登場人物と話すなかで、
>「あなたは自分の人生についてどんな風に考えているの?」と彼女は訊いた。(略)
>「『カラマーゾフの兄弟』を読んだことは?」と私は聴いた。
>「あるわ。ずっと昔に一度だけだけど」
>「もう一度読むといいよ。あの本にはいろんなことが書いてある。(略)」
ってとこがあるのと、その直後に、
>私は目を閉じて『カラマーゾフの兄弟』の三兄弟の名前を思いだしてみた。ミーチャ、イヴァン、アリョーシャ、それに腹違いのスメルジャコフ。『カラマーゾフの兄弟』の兄弟の名前をぜんぶ言える人間がいったい世間に何人いるだろう?
ってのがあって、特に後段の「『カラマーゾフの兄弟』の兄弟の名前をぜんぶ言える人間が~」ってとこに、えらく魅了されちゃったってのがある。
これが言えたらインテリっつーか読書人っぽいじゃん!?って思ったもんだから、俄然読む気になって読んでみたってことになる。
そのことを意識して読んだんで、いまだにソラで言える。
ドミートリイ(ミーチャ)、イワ゛ン、アレクセイ(アリョーシャ)、スメルヂャコフの四人である。
ドミートリイのことをミーチャとか愛称で呼んだりするのがあるところが、ロシア文学に往々にみられる独特なとこなんだけど、まあ英語圏でウィリアムのことをビルと呼んだりするのと一緒なんだろうから仕方ないとは思う。
兄弟の名前しかおぼえてないのはいかがなものかと思うけど、とにかく凄い小説だって記憶だけは残ってる。
最初はそのボリュームに怖気づいてたんだけど、読み出してからは勢いついてガーッと読んだってのは確かである。
また読みたいなーって今は思ってる。でもやっぱり、ある種の集中力がいるので、もう少し落ち着いて、読書したいなって気持ちが湧きあがってくるような状況になったときに、読もうと思ってる。
どーでもいーけど、この文庫を読んだときくらいから、新潮文庫派から岩波文庫派に変わったんだよね、私。