と学会 2004年 太田出版
きのうのつづきで「トンデモ本」シリーズ。
2冊同時刊行された「S」と「T」。たぶんアルファベットに意味はない。(たぶん。)
どっち先買ったかおぼえてないけど、たぶんSがちょっと先ではないかと思う。ともに2004年6月13日が第1刷の発行だが、私の持ってるSは6月18日の第2刷、Tは6月30日の第3刷だから。
どうでもいいけど、Sにかかってるカバーは、盛岡のさわや書店のもの。Tにかかってるのは、上野の明正堂書店だが、当時の私の行動パターンでは上野で本屋なんて行かないので、これは福島駅西口店で買ったものだろうと思う。
いずれにせよ、東北新幹線での暇つぶしに読んでたんだろうなということは、容易に想像できる。
暇つぶしだろうが何だろうが、おもしろいからいいんだけど。
採り上げている本のタイトルとかを、例によって羅列することは、今回はしないけど、このシリーズを読んだときから、ずっと気になってるのがひとつあるんだよね。
「S」のほうで、「何の間違い?トンデモ本がベストセラー」ってことで俎上にあがってる、山田悠介『リアル鬼ごっこ』。
自費出版で出された小説で、2003年末の時点で18刷とか公称24万部とかって紹介されている。たしかに書店で見かけるし、文庫化されているのを。
でも、そこでいかにトンデモか挙げられている文章例をみると、やっぱ本として読む気は、どうしてもしないんだよねえ。
それはそうと、今回サーッと読み直してみたら、「T」のほうの山本弘氏のあとがきが、妙に心に留まってしまった。
>トンデモ本の著者の中には、ひどく間違ったことや不快なことを書く者が少なくない。しかし、僕は「彼らを世の中から排除しろ」とか「言論を規制しろ」とは言わない。たとえ自分にとって不快であっても、同じ世界に生きる以上、その存在は許容し合わないといけないと信じるからだ。(略)
>もちろん、僕らが彼らを批判するのも言論の自由だし、たとえ彼らが僕らのことを不快に思ったとしても、それは許容してもらわねば困るのである。(略)
>文章は書き散らせばいいというものではない。本に限らず、文章を書く者は、その文章が及ぼす影響について責任を持たねばならないのである。
書評の分野でどうこうというよりも、毎日の報道のなかで、他人の言動の端っこをつかまえて、すぐ許せないとか辞めてしまえとかいう言を聞くことが多いような気がする昨今なもんで。


きのうのつづきで「トンデモ本」シリーズ。
2冊同時刊行された「S」と「T」。たぶんアルファベットに意味はない。(たぶん。)
どっち先買ったかおぼえてないけど、たぶんSがちょっと先ではないかと思う。ともに2004年6月13日が第1刷の発行だが、私の持ってるSは6月18日の第2刷、Tは6月30日の第3刷だから。
どうでもいいけど、Sにかかってるカバーは、盛岡のさわや書店のもの。Tにかかってるのは、上野の明正堂書店だが、当時の私の行動パターンでは上野で本屋なんて行かないので、これは福島駅西口店で買ったものだろうと思う。
いずれにせよ、東北新幹線での暇つぶしに読んでたんだろうなということは、容易に想像できる。
暇つぶしだろうが何だろうが、おもしろいからいいんだけど。
採り上げている本のタイトルとかを、例によって羅列することは、今回はしないけど、このシリーズを読んだときから、ずっと気になってるのがひとつあるんだよね。
「S」のほうで、「何の間違い?トンデモ本がベストセラー」ってことで俎上にあがってる、山田悠介『リアル鬼ごっこ』。
自費出版で出された小説で、2003年末の時点で18刷とか公称24万部とかって紹介されている。たしかに書店で見かけるし、文庫化されているのを。
でも、そこでいかにトンデモか挙げられている文章例をみると、やっぱ本として読む気は、どうしてもしないんだよねえ。
それはそうと、今回サーッと読み直してみたら、「T」のほうの山本弘氏のあとがきが、妙に心に留まってしまった。
>トンデモ本の著者の中には、ひどく間違ったことや不快なことを書く者が少なくない。しかし、僕は「彼らを世の中から排除しろ」とか「言論を規制しろ」とは言わない。たとえ自分にとって不快であっても、同じ世界に生きる以上、その存在は許容し合わないといけないと信じるからだ。(略)
>もちろん、僕らが彼らを批判するのも言論の自由だし、たとえ彼らが僕らのことを不快に思ったとしても、それは許容してもらわねば困るのである。(略)
>文章は書き散らせばいいというものではない。本に限らず、文章を書く者は、その文章が及ぼす影響について責任を持たねばならないのである。
書評の分野でどうこうというよりも、毎日の報道のなかで、他人の言動の端っこをつかまえて、すぐ許せないとか辞めてしまえとかいう言を聞くことが多いような気がする昨今なもんで。

