many books 参考文献

好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

全身落語家読本

2011-08-11 18:50:38 | 読んだ本
立川志らく 2000年 新潮社
こないだ、立川志らくの「落語進化論」を読んだんで、その前作であるこれを読んでみたくなった。
前作といっても、10年以上前である。
ところが、この本のあとがきに、「第二弾は十年後、私が落語界の第一線で活躍をしていたらまた書きましょうね」って書いてあるんで、今年出た「落語進化論」は、まあ予定どおりというか計画どおりの、10年経っての落語論だったってことになる。
ところで、「落語進化論」のまえがきには、「落語暗黒時代に『全身落語家読本』を上梓し、ファンからは賞賛を浴び、仲間内からバッシングを受けた。」って書いてあったんで、それで(賞賛よりバッシングね)本書を読んでみたくなったっつーのがある。
本書の章立ては、以下のとおり。
・落語概論 面白い落語と面白くない落語
・落語各論 落語はこう聞け、こう喋れ
・実践落語演習
・特殊講義「噺家論」
・特殊講義「ネタ論」
落語は、音っていうか、リズムとメロディーが大事、ひたすら良いリズムを追求すべきってのが基本で、そこへさらにプラスして、どう現代性を入れてくか、苦心してます。(オチもいろいろ変えるように考える。)
巻末に「卒業試験 落語」っていう問題があって(一問2点の計50問)、50点以下しか取れない私は、「落語ファン、あるいは落語家を名乗っていたら、インチキ、エセ」と判定されちゃいました。名乗ってなくて、よかったぁ。
コメント
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