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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

ドキュメント コンピュータ将棋

2017-09-10 18:56:02 | 読んだ本
松本博文 2015年 角川新書
副題は「天才たちが紡ぐドラマ」。
将棋に関する本で天才ったら、ちょっと前までなら棋士のことだけを指してたに違いないんだが、この本ではコンピュータソフト開発者も入ってるってことだろう。
取り上げられてるのは、2014年の第3回電王戦から2015年の電王戦FINAL開幕直前までに起きたコンピュータ将棋に関するトピック。
2015年のシリーズ開幕前の3月の発行だから、その対局の内容とか結果とかはなし。
っていうか、基本的に将棋の解説はなし、登場する棋士とソフト開発者の人となりや考え方を披露するドキュメント。
どっちのシリーズも私は直接中継とか見たりっていう注目の仕方をしてなかったんで、誰が出ててどんなことあったか知らなかったが、まあ後から振り返ってもおもしろいドラマではあるといえる。
結果、最後となった2015年の五対五対抗戦は棋士側が勝ち越すんだけど、レギュレーションがいろいろあって、事前研究もあっての勝ち越しで、ちょっと素での勝負ぢゃないような感じもある。
私個人の感想としては、いちばんえらいひとは、畑違いのところから趣味でいきなり強いソフト(しかもノートパソコンで動くフリーソフト)を開発して、それも全部オープンにしちゃってた保木邦仁さんではないかと思う。
コンテンツは以下のとおり。
前書き 羽生名人が予言した2015年
第一章 幕を開けた真剣勝負
第二章 問いただされた将棋の伝統
第三章 「ヒューマンエラー」を排して
第四章 新時代の参入者たち
第五章 棋士としての矜持
第六章 真のコンピュータ将棋とは
第七章 コンピュータ対策の真価
第八章 夢をのせた大一番
第九章 コンピュータ将棋の功績
空を飛ぶ夢 後書きに代えて
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