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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

インタビューで気持ちをきいてどうすんの

2024-05-28 19:45:39 | Weblog
かなりどうでもいいことなんだけど。言わねば腹ふくる、ってやつなんで。(あー、また余計なことをとは自分でも思うが。)
こないだの日本ダービーをみてて、レース直後の勝利騎手インタビューってのがテレビではあるんだけど(私がみてたのは地上波フジテレビ)、それが私の好きぢゃない、みごとなまでの「気持ち語れ」型だったので、なんかイライラしてしまった。
気持ちきいてどうすんのよ、なんか役に立つことあるかね、と常々おもうもので。(俺だけ?)
とりあえず、録画しといたのをまた見て、そのインタビューを書き起こしてみました。

Q.おめでとうございます。見事ダービー制覇しましたダノンデサイル・横山典弘ジョッキーです。おめでとうございました。
横山典弘騎手(以下典) ありがとうございます。
Q.まずはですね、最後すばらしい脚でしたけれども、抜け出してからゴールラインフィニッシュするまで、どんな気持ちで乗ってらっしゃったんでしょうか。
典 はい、あの、展開はね、たぶん、行く馬がいなくなったんで、遅いか、普通か遅いぐらいになるだろうと思って、まあスタートさえうまく決めれば行ってもいいくらいの気持ちで出していって、で、岩田君が行ってくれたんでちょうどいい感じでポケットに入れて、直線までジッとできたんで、最後はね、よく弾けてくれました。
Q.あの、ゴールラインの最後フィニッシュを駆け抜けたときというのは、ダービー勝利という形になりましたけれども、気持ちとしてはいかがでしたか。
典 そうですね、まあダービー勝ったことはうれしいんですけど、やっぱりね皐月賞をね、あのときに自分の決断が間違ってなかったんだなと、厩舎スタッフとそこから立ち上げて、ああいうことがあっても、馬は、ちゃんと大事にしていれば応えてくれるというのが、また、すごい馬に感謝です、はい。
Q.あのとき判断をされて、それからダービーまでどんなこと気をつかって、馬づくりに臨んできたんでしょうか。
典 そうですね、あの、まあ、とりあえず違和感がない、ちゃんとした攻め馬できるか、調教師と話しながら、乗せてもらって組み立ててきました。まだ本当のいいときのデサイルの走りではないんですけれども、このあいだよりはまだまだ全然よかったので、自信もって競馬に挑めました。
Q.そして見事勝利したあとには、お子さんたちとハイタッチであったり抱擁であったりあったと思いますけど、どんな気持ちだったんでしょう。
典 そうですね、やっぱり一番年長なんでね、まあ息子たちだけぢゃなく、みんなが祝福してくれたんで、とてもホッとしました。
Q.そして、史上最年長56歳3か月のGI勝利がダービーです、お気持ちはいかがでしょう。
典 うん、まあ、あまり気にしてないですけど、本当にGI勝てるということは、乗ることでも大変ですし、まさか勝てるなんてね。それに、こういう馬のことを真摯に向き合った結果が、結果に結びついてくれたんで、もうこのうえない喜びですね。
Q. そして、安田翔伍調教師、ダービー初挑戦で初制覇ということになりました、こちらにも父と子の物語がありますが、ひとことお願いします。
典 はい、今日は先生も、先生のお父さんもね、安田先生も来ている、家族がみんな来ていると聞いていたんで、その前で翔伍も、晴れ舞台いい姿を見せられて、ホッとしてます、僕も。
Q.えー、その翔伍さんはクラシックもその先も狙える馬なんだと表現をされていました、今後について、ひとことお願いします。
典 まあ、それは、これからまた無事に走ってくれることを願うだけです。
Q.ありがとうございました。見事56歳でダービーを制覇されました横山典弘ジョッキーでした、おめでとうございました。
典 ありがとうございました。

後半には、ちがった意味で私がまた嫌いな「ひとこと、くれ攻撃」が重ねてあったりして、なかなかイライラするものがある。
「ひとこと」ってのは、テレビだと朝の情報番組で芸能人相手によく使われてる気がする、内容なんか知りませんが、なんか見出しになるような言葉をマスコミにください、みたいな雰囲気がただよってて、私は嫌いなんですね。相手にまとめさせようとすんなというか。
競馬に話を戻して、最後の1ハロンくらいと、ゴールしたときの、気持ちを聞かせろってインタビュアーは言ってるんだけど、そんなことわざわざ聞くかね、それに対して騎手のほうはまともに答えんぢゃなくて、レースを振りかえるのと、ここまでの臨戦過程が順調ではなかったことについて話してくれてます、ありがたいことに。「スタートよければ行ってもいい」とか聞きたいとこでした。
たぶん、インタビュアーは、ダービー勝ったひとはうれしいはずだから、そのうれしさを視聴者へ届けるのがミッション、みたいに考えてんぢゃないかと想像するんだが、どうなんだろうね。
おそらくは、ゴールしたときの気持ちを聞けば、「ゴール遠く感じた」とか「信じられない」とかそのテの、朝の1レースぢゃ言わないようなこと答えてくれるだろって想定して振ってんだろう、場合によっては、「チョー気持ちイイ」とか「今まででいちばん幸せ」とか「自分をほめたい」とか、なんかそういうこと言ってくれよと。
(そもテレビって、事件現場行くと近所のひとにマイクつきつけて「怖い」とか言ってんの集めるの好きだよね、何が起きたかの事実よりも、「誰かがどう感じたか」のほうが伝えるものあると思ってるらしく。)
そんで、喜び爆発みたいなのがとれないと、家族の話題に振って、なんか気持ち言ってよ、ってことになります、せっかく馬の話に行きかけたのに。
まあ、そこもシレっとかわされてしまったようですが。やっぱ、なんか「家族の支えに感謝」とかの決まり文句をとりたかったんではなかろうかと想像します。
つーか、家族とか(場合によってはつらい過去とか)持ちだして、気持ち聞きたがるインタビュアーって、なんかインタビュイーが泣いてでもくれねえかな(そしたら成功なのに)って底意地あるような気がして、そういうのが私は好きぢゃないんですよね。なんか子ども扱いしてない? プロ・アスリートを高校球児くらいにしか思ってないのでは、って感じ。
ちがう? 私の偏見? ぢゃあ、ちゃんと馬のことレースのこと聞いてください、お願いします。
(なんかさあ、競馬のこと聞いてもわかんないけど、うれしいとかの感情なら共感できそうだから、それ見せてくれればいいや、ってやってる感じすんだよね。)
うーん、なんか、ひとの気持ち聞きたいのなら、レース直後に最初にインタビューする対象はオーナーにすればいいのに、って気が今してきた。

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