ジョン・ウェイン/北山克彦訳 1971年 晶文社
帯の背に“現代の海外文学”なんてあるこの小説、原題「HURRY ON DOWN」は1953年のもの。
なんで読んでみようと思ったかは、丸谷才一のエッセイに紹介されてたからで。
といっても、なかなか見つからないのには困ったもので、6月ころだったかな、ようやく古本見つけた。
余談だけど、パッと手にとって見たら、発行当時の定価960円のが税込2000円、だからって躊躇して棚に戻すようなことはしなかったけど。
てっきりアメリカの小説だと意味もなく思いこんでたんだけど、イギリスものでした、まあどこでもよろしい。
主人公のチャールズ・ラムリーは、大学を出たばっかで、無職の青年。
なんかっつーと、これまでの人生は今日でおわり、あしたからは新しい世界に向けて踏み出すんだ、みたいなこと繰り返す。
故郷や学生んときの知人とかとはあまり仲良くできないし、とかく世の中に対して怒ってるようなとこあって、それって時代の雰囲気なのかな。
で、立派な教育受けたはずなんだけど、手押し車に道具積んだ窓ガラス拭き、輸出自動車の陸送運転手、病院の雑役夫なんかの職を転々とする。
ちなみに自動車の陸送には、港でブツを受け渡しする麻薬取り引きの運び屋という副業もくっついてた。
そこで死にかけるようなケガする破目になって、担ぎ込まれた病院で回復したあと、他にあてもないので手伝いで働くという、行き当たりばったり的なとこもある。
そこで入院患者だった社長に妙に気に入られて、運転手として拾われることになり住み込みで雇われて、と流浪を続ける。
最後は、ようやく自分の居場所を見つけたことになるんだけど、なんかあまり再生とか救済とかって感じはしないな、この物語は。
正直、期待したほど、おもしれーってほどではなかった、まあ、そういうこともある。
帯の背に“現代の海外文学”なんてあるこの小説、原題「HURRY ON DOWN」は1953年のもの。
なんで読んでみようと思ったかは、丸谷才一のエッセイに紹介されてたからで。
といっても、なかなか見つからないのには困ったもので、6月ころだったかな、ようやく古本見つけた。
余談だけど、パッと手にとって見たら、発行当時の定価960円のが税込2000円、だからって躊躇して棚に戻すようなことはしなかったけど。
てっきりアメリカの小説だと意味もなく思いこんでたんだけど、イギリスものでした、まあどこでもよろしい。
主人公のチャールズ・ラムリーは、大学を出たばっかで、無職の青年。
なんかっつーと、これまでの人生は今日でおわり、あしたからは新しい世界に向けて踏み出すんだ、みたいなこと繰り返す。
故郷や学生んときの知人とかとはあまり仲良くできないし、とかく世の中に対して怒ってるようなとこあって、それって時代の雰囲気なのかな。
で、立派な教育受けたはずなんだけど、手押し車に道具積んだ窓ガラス拭き、輸出自動車の陸送運転手、病院の雑役夫なんかの職を転々とする。
ちなみに自動車の陸送には、港でブツを受け渡しする麻薬取り引きの運び屋という副業もくっついてた。
そこで死にかけるようなケガする破目になって、担ぎ込まれた病院で回復したあと、他にあてもないので手伝いで働くという、行き当たりばったり的なとこもある。
そこで入院患者だった社長に妙に気に入られて、運転手として拾われることになり住み込みで雇われて、と流浪を続ける。
最後は、ようやく自分の居場所を見つけたことになるんだけど、なんかあまり再生とか救済とかって感じはしないな、この物語は。
正直、期待したほど、おもしれーってほどではなかった、まあ、そういうこともある。
