かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

大地の咆哮

2006年07月09日 | China・Mongolia


昨日、講演をお聞きした岡本氏激賞の大地の咆哮いう本を読んだ。
まだ、出来立ての本で、著者は、元上海総領事の杉本さん。杉本さんの同僚は、自殺された話題の人だが、ご本人も闘病中とのことであり、まさに、命を懸けて、中国と向き合って、そして、命を懸けてこの本を著された。

杉本氏は、いわゆる外務省のチャイナククールの一員で、通算14年の駐在経験を持つ。その中で、中国を、内側から見続けてきた人であり、今は、外務省を離れられてしがらみも少なくなっているようであり、思う存分の思いをこの本に向けている。

読んでいて恐ろしくなるのは、やはり中国のかかえた内部の歪の巨大さだろう。到底、欧米、日本にいる者には、想像できない重さ、深さだ。特に、中国の人口の大部分を占める貧民層、農民層の問題が心配だ。いかに、軟着陸させるか、ここ10年位が勝負で、国際社会もうまくサポートしていってあげなければならないと思う (きれい事ではなく、軟着陸できなかった時の悪影響があまりにも大きすぎるように思われるからだ)。

写真は、上海の高層ビル群だが、氏によると、中身は、ボロボロだそうである。クワバラクワバラ。

杉本さんが、早く回復されて、岡本さんと同じように、亜細亜における日本のあるべき姿を我々に説いていただくことを祈りたい。

コメント
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