今日は、横浜市民の内、2~300人は、岡本行夫さんの講演を聞く機会があったはず。
横浜は、現在2008年の日本サミットの誘致活動をしており、その一環としての、講演会だった。9/24には、五木寛之の講演会を予定しているらしいから、興味のある人は、要ウォッチ。
ちょっと長くなるかもしれないが、私の備忘録と思って、時間のある人は、お付き合いを。
氏は、鎌倉生まれの藤沢育ちということで、横浜には親しみを持たれているご様子。ただ、沖縄サミット誘致の時は、沖縄方についていたとのことで、何が何でも横浜というほどの濱っこでもない。
元外交官らしく、通訳の苦労話からスタートしたが、訳のわからない日本語のオンパレードの紹介。これは、笑えるので、羅列しておく。訳しようがないと思われるフレーズだ。日本語自体がわからないのだから。
酔っ払い神輿がどぶに落っこった???
5番目の歯軋り???
東北のケネディが、東北の毛ガネーになった???
日本人が六本人になった???
虎見るちんちん⇒虎視耽々を勘違いして覚えていた有名政治家のお言葉とのこと。
これらは、みな著名な政治家や財界人のお言葉らしいが、通訳の人は、本当に困っただろう。
決定版は、今は、亡きミッチーの話。
ミッチーは、サッチャー来日時に、”色即是空”の話をした。その時の通訳は、立派な人で、色即是空をWhere there is the form, there is the emptiness.と訳したそうな(細かいところは間違っているかもしれませんので、悪しからず)。色は、形ある物=form であり、空は、無=emptinessで、見事な訳だ。ミッチーは、この訳に感心し、自分だったら、color is sky. と訳したと言ったとか言わなかったとか(色=color、空=sky)。
サッチャーはこの色即是空の哲学に痛く感動し、その後のレセプションで、当時の鈴木善行首相に、ミッチーを、Minister of emptiness と、紹介したそうな。運悪く、通訳が違う人であったため(前段の色即是空の話など知る由もない)、ミッチーは、空っぽ大臣と、紹介されるはめになったとのこと。嘘ののような(たぶん)本当の話。
本題にはいるが、今日のテーマは、2025年の国際情勢と日本人。
2025年には、BRICsが台頭していることは、間違いない。一方、日本の所謂国力は、相対的には、低下していることが予想される。
かつ、日本は、現在marginalize(隅っこに追いやられる)の動きの中にあり、現在の外交(特に対亜細亜)を続けている限り、この方向感は変わらない。
いい例が、国連の常任理事国入りの問題で、日本は、亜細亜の国々の支持を全く得ることができていない。
これは、日本人の第二次世界大戦の歴史認識がまだ不十分であることが大きな理由である。
中国は、確かに、1945年以降無茶苦茶であるが、1945年以前は、日本が無茶苦茶(特に対中国)であったを言わざるを得ない。この点の理解無しに、議論しても、かみ合わないのは、当然。1945年以前の中国に対する日本の行動を正当化するいかなる理由も見つからない(1941年以降の第二次世界大戦とは別物で、この辺が混同され、混乱を来たしている)。
靖国問題にしても、日本の孤立化に、いいように利用されているだけだ。特に、靖国の遊就館で行われているプロパガンダは、日本の軍国主義化のリスクを誇張する材料に使われているだけである。
氏の結論は、やや悲観的で、2025年までに、この問題が解決されていない可能性が高く、現状のままだと、日本は、孤独な一小国になってしまうだろうとのことである。
そうならないためには、しっかりした歴史認識と、日本の存在価値(BRICsにはない、環境への配慮等)をPRすると共に、個人レベルでは、個性を尊重し、proact 型の人間になり、アナログ発想で、情熱を持ってシナリオを書ける人間になっていく必要があるという。
最後に、イラクで殉職した奥参事官の話になったが、本当に情熱を持って、イラクの復興を信じて戦っておられたとのこと。岡本氏のサイン入り『砂漠の戦争』を買って、今読んでいる。この本からの収益金は、基金に寄付されているとのことであった。
横浜は、現在2008年の日本サミットの誘致活動をしており、その一環としての、講演会だった。9/24には、五木寛之の講演会を予定しているらしいから、興味のある人は、要ウォッチ。
ちょっと長くなるかもしれないが、私の備忘録と思って、時間のある人は、お付き合いを。
氏は、鎌倉生まれの藤沢育ちということで、横浜には親しみを持たれているご様子。ただ、沖縄サミット誘致の時は、沖縄方についていたとのことで、何が何でも横浜というほどの濱っこでもない。
元外交官らしく、通訳の苦労話からスタートしたが、訳のわからない日本語のオンパレードの紹介。これは、笑えるので、羅列しておく。訳しようがないと思われるフレーズだ。日本語自体がわからないのだから。
酔っ払い神輿がどぶに落っこった???
5番目の歯軋り???
東北のケネディが、東北の毛ガネーになった???
日本人が六本人になった???
虎見るちんちん⇒虎視耽々を勘違いして覚えていた有名政治家のお言葉とのこと。
これらは、みな著名な政治家や財界人のお言葉らしいが、通訳の人は、本当に困っただろう。
決定版は、今は、亡きミッチーの話。
ミッチーは、サッチャー来日時に、”色即是空”の話をした。その時の通訳は、立派な人で、色即是空をWhere there is the form, there is the emptiness.と訳したそうな(細かいところは間違っているかもしれませんので、悪しからず)。色は、形ある物=form であり、空は、無=emptinessで、見事な訳だ。ミッチーは、この訳に感心し、自分だったら、color is sky. と訳したと言ったとか言わなかったとか(色=color、空=sky)。
サッチャーはこの色即是空の哲学に痛く感動し、その後のレセプションで、当時の鈴木善行首相に、ミッチーを、Minister of emptiness と、紹介したそうな。運悪く、通訳が違う人であったため(前段の色即是空の話など知る由もない)、ミッチーは、空っぽ大臣と、紹介されるはめになったとのこと。嘘ののような(たぶん)本当の話。
本題にはいるが、今日のテーマは、2025年の国際情勢と日本人。
2025年には、BRICsが台頭していることは、間違いない。一方、日本の所謂国力は、相対的には、低下していることが予想される。
かつ、日本は、現在marginalize(隅っこに追いやられる)の動きの中にあり、現在の外交(特に対亜細亜)を続けている限り、この方向感は変わらない。
いい例が、国連の常任理事国入りの問題で、日本は、亜細亜の国々の支持を全く得ることができていない。
これは、日本人の第二次世界大戦の歴史認識がまだ不十分であることが大きな理由である。
中国は、確かに、1945年以降無茶苦茶であるが、1945年以前は、日本が無茶苦茶(特に対中国)であったを言わざるを得ない。この点の理解無しに、議論しても、かみ合わないのは、当然。1945年以前の中国に対する日本の行動を正当化するいかなる理由も見つからない(1941年以降の第二次世界大戦とは別物で、この辺が混同され、混乱を来たしている)。
靖国問題にしても、日本の孤立化に、いいように利用されているだけだ。特に、靖国の遊就館で行われているプロパガンダは、日本の軍国主義化のリスクを誇張する材料に使われているだけである。
氏の結論は、やや悲観的で、2025年までに、この問題が解決されていない可能性が高く、現状のままだと、日本は、孤独な一小国になってしまうだろうとのことである。
そうならないためには、しっかりした歴史認識と、日本の存在価値(BRICsにはない、環境への配慮等)をPRすると共に、個人レベルでは、個性を尊重し、proact 型の人間になり、アナログ発想で、情熱を持ってシナリオを書ける人間になっていく必要があるという。
最後に、イラクで殉職した奥参事官の話になったが、本当に情熱を持って、イラクの復興を信じて戦っておられたとのこと。岡本氏のサイン入り『砂漠の戦争』を買って、今読んでいる。この本からの収益金は、基金に寄付されているとのことであった。