かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

岡本行夫さん

2006年07月08日 | Topics
今日は、横浜市民の内、2~300人は、岡本行夫さんの講演を聞く機会があったはず。
横浜は、現在2008年の日本サミットの誘致活動をしており、その一環としての、講演会だった。9/24には、五木寛之の講演会を予定しているらしいから、興味のある人は、要ウォッチ。
ちょっと長くなるかもしれないが、私の備忘録と思って、時間のある人は、お付き合いを。

氏は、鎌倉生まれの藤沢育ちということで、横浜には親しみを持たれているご様子。ただ、沖縄サミット誘致の時は、沖縄方についていたとのことで、何が何でも横浜というほどの濱っこでもない。

元外交官らしく、通訳の苦労話からスタートしたが、訳のわからない日本語のオンパレードの紹介。これは、笑えるので、羅列しておく。訳しようがないと思われるフレーズだ。日本語自体がわからないのだから。

酔っ払い神輿がどぶに落っこった???
5番目の歯軋り???
東北のケネディが、東北の毛ガネーになった???
日本人が六本人になった???
虎見るちんちん⇒虎視耽々を勘違いして覚えていた有名政治家のお言葉とのこと。
これらは、みな著名な政治家や財界人のお言葉らしいが、通訳の人は、本当に困っただろう。
決定版は、今は、亡きミッチーの話。
ミッチーは、サッチャー来日時に、”色即是空”の話をした。その時の通訳は、立派な人で、色即是空をWhere there is the form, there is the emptiness.と訳したそうな(細かいところは間違っているかもしれませんので、悪しからず)。色は、形ある物=form であり、空は、無=emptinessで、見事な訳だ。ミッチーは、この訳に感心し、自分だったら、color is sky. と訳したと言ったとか言わなかったとか(色=color、空=sky)。
サッチャーはこの色即是空の哲学に痛く感動し、その後のレセプションで、当時の鈴木善行首相に、ミッチーを、Minister of emptiness と、紹介したそうな。運悪く、通訳が違う人であったため(前段の色即是空の話など知る由もない)、ミッチーは、空っぽ大臣と、紹介されるはめになったとのこと。嘘ののような(たぶん)本当の話。

本題にはいるが、今日のテーマは、2025年の国際情勢と日本人。
2025年には、BRICsが台頭していることは、間違いない。一方、日本の所謂国力は、相対的には、低下していることが予想される。
かつ、日本は、現在marginalize(隅っこに追いやられる)の動きの中にあり、現在の外交(特に対亜細亜)を続けている限り、この方向感は変わらない。
いい例が、国連の常任理事国入りの問題で、日本は、亜細亜の国々の支持を全く得ることができていない。
これは、日本人の第二次世界大戦の歴史認識がまだ不十分であることが大きな理由である。
中国は、確かに、1945年以降無茶苦茶であるが、1945年以前は、日本が無茶苦茶(特に対中国)であったを言わざるを得ない。この点の理解無しに、議論しても、かみ合わないのは、当然。1945年以前の中国に対する日本の行動を正当化するいかなる理由も見つからない(1941年以降の第二次世界大戦とは別物で、この辺が混同され、混乱を来たしている)。
靖国問題にしても、日本の孤立化に、いいように利用されているだけだ。特に、靖国の遊就館で行われているプロパガンダは、日本の軍国主義化のリスクを誇張する材料に使われているだけである。

氏の結論は、やや悲観的で、2025年までに、この問題が解決されていない可能性が高く、現状のままだと、日本は、孤独な一小国になってしまうだろうとのことである。
そうならないためには、しっかりした歴史認識と、日本の存在価値(BRICsにはない、環境への配慮等)をPRすると共に、個人レベルでは、個性を尊重し、proact 型の人間になり、アナログ発想で、情熱を持ってシナリオを書ける人間になっていく必要があるという。

最後に、イラクで殉職した奥参事官の話になったが、本当に情熱を持って、イラクの復興を信じて戦っておられたとのこと。岡本氏のサイン入り『砂漠の戦争』を買って、今読んでいる。この本からの収益金は、基金に寄付されているとのことであった。

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盧溝橋事件

2006年07月07日 | China・Mongolia

7月7日は、もちろん七夕。今日は金曜日で、平塚は、大賑わいだったろう。仙台出身の私としては、旧暦の七夕の方が馴染みがあるのだが。



1937年7月7日は、中国人にとって、忘れられない日。この日、盧溝橋事件をきっかけに、日中戦争が勃発した。
盧溝橋自体は、マルコポーロも感動したという美しい橋で、北京から1時間もかからないぐらいの場所にある。下の川は、このところの水不足で、ほとんど枯れてしまっているが、この橋は、文化財として、大事に保存されている。歩くこともできる。回りは、北京から近い割に、まだ、かなり田舎だ。


盧溝橋からすぐのところに、中国人民抗日戦争記念館がある。中国の抗日戦争のプロパガンダの塊(かたまり)のような記念館だ。展示室が何室もあり、かなり残酷な展示もある。ただ、史実に基づいたものかというと、必ずしも確証があるわけではなく、明らかに怪しげなものも展示されている。そういった意味では、日本の某首相が能天気に記念写真に収まって展示されているが、やや軽率の感はある。

盧溝橋事件の様子を見せるジオラマが、数十分毎に、繰り返し催されるが、日本軍が、いかに平和な中国を、一方的に戦乱に巻き込んだかを演じている。こうして、中国人は、反日教育を繰り返し受けている。

確かに、日本が中国を侵略したことは、いかなる理由があろうとも許されなかったとは思うが、事実以上に誇張され、70年経ちつつある今も、堂々と展示されているのは、いかがなものかとも思う。来年は、70周年で、盛り上げるのだろう。

ベトナムでも、ベトナム戦争(=米軍の侵略)の不当性を展示する博物館があるが、アメリカの名前は、流石に、博物館の名からはずした。

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田中屋

2006年07月06日 | Yokohama ( Japan )
横浜でもっとも有名な、料亭というと田中屋になるのではないか。
安藤広重の東海道五十三次にも、神奈川の宿の絵の中で、さくらやの名で、描かれている。創業文久3年とのこと。
当時の東海道は、横浜駅西口のはるか山側を通っており、そのすぐ下は、海だった。
つまり、当時、横浜駅周辺は海。

昔は、50軒以上の店が並んでいたらしいが、今は、マンションに囲まれて、田中屋のみが残る。
横浜開港後、外国人にも人気を集め、中では、昔の歴史的にも貴重な写真を見せてもらえる。外国人を迎えることのできる料亭は、田中屋だけだった。規模も、月メを300人以上をかかえる大所帯だったようだ。

このお店は、竜馬の妻だったおりょうさんが仲居として働いていたことでも有名。
ここにも、横浜の歴史がある。

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ウルトラダラー

2006年07月05日 | Books

たまたウルトラダラーいう、元NHKのワシントン支局長だった手嶋さんの小説を読了したところに、北朝鮮のミサイル実験騒ぎが起こった。
この小説は、ストーリー、薀蓄ともに、面白い小説だったが、やや薀蓄に頼りすぎるところがあるかなぁなどと感じて読んでいた。ただ、詳細の部分については、素人目には、目新しい情報が詰まった小説だと思う。そして、今度の事件が起こって、まさにその通りだと思った次第。
今回の事件を考えると、ミサイルの問題にしろ、偽札の問題にしろ、犯罪国家北朝鮮の実情が、改めて認識させられたといわざるを得ない。
たぶん、マカオの資金ルートを絶たれて、にっちもさっちもいかなくなった北朝鮮のやけっぱちだろうが、今後圧力をかけるまでもなく、自滅の道をたどるのではないか。
中国、ロシアも、北朝鮮をサポートできる理由などあるはずはない。誰もサポートしなければ、北朝鮮は、国体を維持できない。

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The Swinging 60's

2006年07月04日 | The Beatles

ビートルズ来日40周年記念台風は、過ぎ去りつつあるが、CD、DVDは、新譜が出続けている。
The Swinging 60's The Beatlesは、先月下旬に出た新しいDVD。
ただし、結構マニアックなので、ビートルズにちょっと興味のある程度の人にはお勧めではない。
インタビュー映像や、リバプール、ロンドンのビートルズゆかりの地探訪映像が、中心。

面白いのは、特典映像で、気が狂って後年射殺された、ビートルズの雑用係兼用心棒兼ロードマネージャー兼Let It Be のオープニング・シーン主役のマル・エヴァンスの撮った8mm映像だ。
ポールが、当時(1967年)の恋人ジェーン・アッッシャーの芝居を見に、アメリカに行った時の映像と(当時のデンバーとLAでの様子が映っている)、マジカル・ミステリー・ツアー撮影の合間に撮られた映像が収められている。
映像は元々無音声だが、68年のBBCラジオ番組の音がかぶせられており、これが、私には、一番面白かった。多分海賊版では、入手できたものなのだろうが。
購入するマニアには、この特典映像と、背景の音が目的の人が多いと思われる。

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