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診断士の専門性について

2012-11-03 20:53:57 | 12期生のブログリレー

最近めっきり「稼げる!プロコン育成塾」に参加できておらず、影が薄くなりっ放しの神吉です。

今日の國貞先生の講義に参加できなかったのは残念でした。

出られた方、後で話を聞かせてください。

 

中小企業診断士はやっぱり専門性が必要じゃないかと中小機構あたりから声が出ているそうです。

総合力と気合と厚顔で勝負している自分にはドキっとする内容です。

ただ最近気付いたのですが、専門性は高めるよりも認められることの方が大事なんじゃないかということです。

(ここで大事というのは、仕事の依頼が来るという意味です。)

自身が得意な専門性を一生懸命日々磨いても仕事が来るとは限りませんが、得意じゃなくても認められれば仕事は来るからです。

 

独立してから自分の専門性の構築は大きなテーマでした。

流通業出身なのですが、製造業がやりたくて、初めは、物流に、そしてIT、次に営業に専門性を求めてきました。

多少勉強したところで、自分より優れていて経歴も実力もある人は大勢います。

もっと専門性を絞り込んで、この分野なら誰にも負けないというものを持たないと仕事は獲得できないと思いこんでいました。

でも実際は、先に実績を作った方がすんなりと製造業に関わることができています。

今やっている1件の製造業案件は、営業支援です。

受注時、この分野の実績は全くありませんでしたが、何とか実績をあげたら、契約が更新されました。

製造業の営業支援という専門性が新たに生まれてきたのです。

このように専門性は自分で決めつけすぎず、仕事を通して見出し、高めていくやり方もあるようです。

 

最近、ある製造業の新事業のマーケティング戦略を支援することとなりました。

ある公的機関なのですが、販売マーケティングなら神吉先生と推していただける方がおられたからだそうです。

その方は、前回初めてやった仕事の担当の方らしいのです。

その初めてやった仕事は、先輩診断士の紹介でした。

「建築関係の会社のマーケティングだけど、できる?」という何ともよくわからない内容の打診だったのを覚えています。

独立したての診断士には、断るとか、内容を詳しく聞いてから受けるか受けないか考えるといった選択肢はないのです。

そのときは、間髪いれず、「もちろん、できます。」と言うしかありませんでした。

実際、とんでもない案件でしたが、その仕事ぶりが認めてもらえたということでしょう。

(因みに、その公的機関では、専門家登録で専門性をマーケティングと書く人が最も多いそうですが、イコール専門性がない人とみなされるそうです。)

このように決してマーケティングの専門家というわけではなかった自分が認められたのは、実績を作ったからであって、マーケティングを誰よりも勉強して他の診断士より優れた専門性を持ったからではないということです。

他の診断士とどれだけ差別化できるかという自分視点ではなく、実際に期待に応えてくれるという依頼者視点で活動することが重要な気がします。

まあでも、期待された結果を出せなかった瞬間、いくらでも代わりはいるので、常に期待以上の実績を示さねばなりませんが。

 

ただし、再生案件は勝手が少し違います。

要求される専門性は高く、今、4件の再生案件に関わっていますが、さすがに製造業はきません。

確かに事業DDなど、専門性がないとキツイですね。

今は、専門は再生です、と言うことにしていますが、これもヘンな感じです。

あまりに漠然としているからです。

明確に専門性を答えられるように、これから数年をかけて、仕事を通して絞り込んでいこうと考えています。

 

コメント (1)
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