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海外セミナーの経験から

2012-11-24 20:49:18 | 塾長からのメッセージ

今月5日から12日まで、ロシアに出張してきました。

現地企業の方々を対象としたオープンセミナーの講師で、3都市を訪問してきました。

(1)サンクトペテルブルグ
 人口が100万を超える都市として、世界で最も北に位置する都市だそうです。この時期、朝9時はまだ暗闇の中でした。成田空港を13時に発って、モスクワで国内線に乗り換えて、日本時間の翌朝3時(現地時間22時)に到着。

(2)スモレンスク
 ロシアの西方に位置する都市です。ベラールーシとの国境沿いの地域で、モスクワから西に360km、車で5時間。ヨーロッパからロシアへの通り道であり、歴史上、何度も戦場となった城郭都市です。

(3)ウリヤノフスク
 ロシアの東方893kmに位置する都市で、レーニンの生地です。雄大なヴォルガ川の沿岸にある自動車産業、航空機産業の街で、いすゞ自動車の工場もあります。

    

左からサンクトペテルブルグ、スモレンスク、ウリヤノフスク

上記の3都市で9時~17時の長丁場のCSセミナーを行いました。今回の自分の経験から、海外でセミナーを行う際のポイントを3つほど以下に記します。

(1)受講生どうしのディスカッションの時間を作り出す
 今回のCSセミナーの内容は、「組織づくり・人づくり」がメインの内容でした。日本ではまったく心配はないのですが、現地に到着してから「流れがちょっと抽象的かなぁ」とセミナーが始まる前は、かなり緊張をしていたのですが、杞憂でした。移動中もほとんど、セミナーの流れの展開を考え続けていたほどです。海外では、受講生の方々は具体的な方法論には興味を示しますが、単なる理論や考え方の話は、受講生のモチベーションを維持する事が難しいのですが、講義はそれなりに盛り上がってほっとしています。
 ある都市では、受講生どうしが「人のマネジメント」についてディスカッションを始めてしまうこともありました。そんなときは、通訳さんから何を話していのかを教えていただきなが静観するに限ります。日本と違って、海外では、ディスカッションを好みます。意見を言いたい人が多く、その人たちの発言をバランスよく受け入れながら、進行していく必要があります。

(2)聴く姿勢をもつ
 神吉さんも「傾聴」を取り上げていましたが、通訳さんから「先生は、ロシア語がわからないのに、なぜ、受講生が話しているときに、うんうんと頷くのですか?」と言われました。言葉はわからなくても、気持ちを受け止めたいという姿勢が自然体ででてしまっているのでしょう。意味は分からなくとも、アイコンタクトと笑顔は大切なコミュニケーション手段です。相手を受け止めているから、次項に示す気持ちをのせて話をするということもできるようになると思っています。

(3)気持ちをのせて話す
 また、通訳の方に言われたことは、「先生の講義は、emotionalですね。私も通訳をしていて気持ちが前にでてきます」と・・・・。これは、発する言葉に気持ちを乗せて声に出しているからだと思います。海外では、ボイスコミュニケーションって大事だと考えています。どうせ日本語はわからないだろうからと、ただ声を出しているだけの講義では気持ちは伝わりません。知識ではなく、自分の思いを伝えたい、これも海外で仕事をする上で、大切な心構えだと思っています。(国内でももちろんそうです)

以上のことは、国内でも共通することですが、海外の仕事では、語学力も大切かもしれませんが、ノンバーバルコミュニケーションが語学力以上に大切であるとこの10年間の経験から実感しています。

コメント
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