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法科大学院の閉鎖、公認会計士の就職難

2013-09-19 18:35:48 | 13期生のブログリレー

こんにちは、本間です。

最近、「法科大学院の閉鎖」や「公認会計士の就職難」といったニュースをよく聞くようになったため、実際に受験者数はどうなっているのか合格者の過去5年間(2008-2012)の推移を調べてみました。

資格 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年
弁護士(新制度) 7,842 9,734 11,127 11,891 11,265
公認会計士 21,268 21,255 25,648 23,151 17,894
中小企業診断士 17,934 20,054 21,309 21,145 20,210
*法科大学院経由ではない弁護士の旧制度割愛  

 

■弁護士(新制度)

受験者数は増加傾向であることが分かります。どうやら法科大学院閉鎖のニュースは、受験者数そのものではなく法科大学院の乱立や修了しても実際には司法試験に合格できない人が増加し、結果、法科大学院への出願低下(閉鎖)の問題につながっているようです。当初年間3,000人の合格者という目標がありましたが、こちらも撤回されています。今後は受験者の横ばいから微減傾向が続くかもしれません。

■公認会計士

新試験制度移行後に受験者数は大幅に伸びましたが、2011年度から2012年度にかけ約6,000人減少するなど近年は大幅な減少傾向があります。これまで合格者の受皿であった監査法人の採用絞り込み、一般企業への就職が中々進まない現状があります(近年合格者の60%弱が監査法人へ就職できていないようです)。合格者が増えすぎた結果、現在は飽和傾向にあり金融庁も今後は合格者数を減らすことを検討しているようです。

■中小企業診断士

受験者数に年々増加しています。今年度試験監督を実施させていただた感触では2013年度は減少しているのかもしれませんが、10年のスパンで見ても増加傾向にあります。受験者数も2012年度では他試験よりも受験者数が多く、もう少し知名度上がれば良いなと個人的な意見です。

 

弁護士と公認会計士は独占業務です。一昔前は弁護士事務所や監査法人に入って、将来は独立するという明確なキャリアプランがありました。仕事も安定し、高い収入を得られる大変魅力的な環境でした。資格取得者が飽和状態になっている現在は、今までになかった競争が加わりうまく人と、そうでない人の差が明確になってきているように思います。安定的な仕事環境を求める傾向が強い日本人にとっては厳しい環境となっています。

一方、中小企業診断士は非独占業務です。資格保有者でなくともコンサルティング業務ができるため、昔から資格があるから仕事が保障されることはありません。しかしそれでも受験者数が増加傾向にあるのは、独立志向の方だけでなく、会社経営に関する知識を身につけて今の仕事に役立てたいと考える人が多くいることが要因だと思います。

非独占業務ではないことは弱みなのかもしれませんが、その分今後も安定的に診断士数が増えそうなため、診断士のネットワークが拡大して行ければよいなと思います。

 

コメント (2)
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