単身赴任もすてたものじゃない。最近よくそう思います。
私は2006年9月に、北九州から東京に転勤して以来、
8年間単身赴任生活をしております。
こんなに家族と離れて暮らすのは、初めての経験です。
そして、当時の私は家族と離れて暮らすのはとても大変で
さびしいことじゃないかと思っておりました。
しかし、あらためてこの8年間を振り返ってみると、
単身赴任のおかげだなあ! と思えることが私の周りに
多々起こっていることに気づきました。
まず、夫婦仲の改善!!
今、目が輝いたあなた、本当ですよ。
ずっと一緒に生活していると、お互いの役割が『あたりまえ』
になってしまいます。ところが離れて暮らしていると、これまで
妻がしてくれていたことをやってくれる人がおらず、改めて
そのありがたさが身にしみるのです。
たとえば、掃除、洗濯、買い物、食事の準備と片付け。いやはや
なんと大変なこと。これを年中やってくれていた。
私は、一緒に住んでいるときは、気が付いても、当たり前と思って、
感謝の気持ちを伝えることなどしておりませんでした。
しかし、いざ自分がやってみると、『ああ、これをなにも言わずに
やってくれていたんだなあ』と、気がつきます。そして、その
ありがたさが身に染みてわかります。
そして、気が付いた時に相手が目の前にいないので、照れることなく、
恰好つけることなく、意外と素直に感謝の気持ちになれるのです。
しかも最近はLINEなどの無料通信手段があり、簡単に感謝の
メッセージを送ることができます。
私は、自分がこんなに素直に、感謝の気持ちを発信できる人間だとは、
思ってもみませんでした。
これもやはり離れているからこそ、素直になれるのではないかと
思ったりします。
どうやら、これはお互い様のようで、家に帰ると妻からも同じような
ことを言われます。
これまで私がやって当然と思われていた、家の修繕、コードの断線の修理、
部品の取り換え等々が彼女には出来ず、、あらためて私の役割を認識して
もらえたのでしょう。
これまでなら、やって当たり前だったことに、感謝の言葉がもらえるように
なりました。
男は単純ですから、妻からほめられると、嬉しくて何でもします。そして、
幸せな気分を味わえます。
相手の役割を認識して、相手を尊敬する。そして、それを表現する。
とても大切なことだと思います。