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昔のmixiの日記ネタ

2014-09-30 19:04:15 | 14期生のブログリレー

こんにちは。14期生の北方謙です。

 

昔の日記を読み返したくなり、

最近はめっきりと使わなくなった

mixiに何年ぶりかでログインしました。

 

かれこれ9年前ぐらいの日記だったのですが、

感動したことや楽しかった思い出など、

当時の記憶がまざまざと蘇ってきました。

 

なかでも、ウルフルズ育ての親である「森本泰輔氏」の

講演会で、氏の熱い生きざまのメモが、

今、読んでも当時のような熱い気持ちにさせられたので、

せっかくなのでリバイバルさせようと、

ブログにて共有します。

 

氏のメッセージである、

 

「涙の出ない仕事をするな、

それが嬉し涙でも、悔し涙でも」

 

このように文字にすると、とても青臭いものですが、

夢を追いかけ、心から感動したり悔しく思えるようなことに

挑戦しつづける仕事ができれば、

なんと幸せな人生だろうと思います。

 

※以下、講演会のメモ。結構な長文です。

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≪森本泰輔氏 「自分力を信じる」≫

 

 ・登壇者:森本泰輔(モリモトタイスケ)

   株式会社 タイスケ社長

  (ウルフルズ、BonniePinkの所属事務所)

 

 ・ウルフルズによる森本氏の印象

   「うさんくささ」と「情熱」の人

   4年間の極貧時代をともに生きた人

 

◎NY時代 

・コロンビア大学で気づいた事

 昔から良く喋る子供で、喋りすぎて周りが迷惑し転校したほど、

 うるさい子どだった。

 

 留学して言われたことは

 

 「良く喋るけれど、おまえは本当に日本人か?

 日本人は、喋らないぞ」(逆に良い評判)

 

 そこで気づいた事は、

 

   日本では、沈黙は「金」、雄弁は「銀」

    USでは、雄弁は「金」、沈黙はバカ


   価値観の違いを、肌で感じた。

  

・「るるぶ」掲載の広告をとる仕事を始めた

  NY5番街で、ティファニーからカルチェまで走り回り、

  20店舗の広告を取れた。

  コミッションフィーなので「るるぶ」が売れるほどに儲かった。

 

・「ブルータス」創刊号に「NY発信電波情報」を掲載した。   

  その時、デビュー前のマドンナに会った。

  黒髪のアホっぽい人だったが、人気はすごかった。

  1年後、ライク・ア・バージンで大ヒット。

  すっかり雲の上の人になってしまった。

  そんな世界もあるのなんかと、実感。

 

◎大阪時代

・京都で初の店舗設計を手がける。

 ジャマイカ風レゲーバーを手がけた。

 当時、日本で唯一のレゲーバーだったので、

 日本中から外国人が集まってきた。

 7坪で一日20万円の売上があった。

 

・NYのバーの話を受ける 

  バー「ライムライト」の話など、

  NYの話は誰もが興味をもってくれた。

  一級建築士は技術はあるが、

  コンセプトを持っていない。

  自分には建築や料理の技術はないが、

  売れる店を作ることができるセンスに自信があったから、

  成功させることができた。

 

・キリン麦酒とレストラン「ジャングル」をプロデュース

  JR大阪高架下の有効活用の相談話がきた。

  当時の大阪副支社長は、どこの馬の骨か知らない

  私の話をよく聞いてくれた。

  そしてJR専務へ口説き落とすため、

  一緒に営業してくれた。

 

・コンペで電通に勝利

  JR大阪高架下の有効活用の提案は

  電通とのコンペだったが勝利できた。

 

  電通案の最大の欠点は、食材費率の低さ。

  大阪の食材費率は、35%~38%

  東京の食材費率は、21%程度

 

  くいだおれの大阪の鉄則は、「安い早い旨い+オモロイ」

  大阪で21%程度の食材では、どうやっても、

  美味しいものを作り出すことができない。

 

・幸運のロイヤリティー

  プロデュース契約は、当初1年で3千万円だった。

  そして、プロデュースした「ジャングル」が大ヒットし、

  年額7千万の収入を得ることになった。

   これが、ウフルフズ大ヒット迄の

  耐乏生活をしのぐ原資となった。

 

◎東京時代 

・音楽業界参入目指し、東京へ

  大阪でウルフルズ発掘後、

  4年間は鳴かず飛ばずだった。

  その間、何だかんだで3.5億円も使ったが、

  売れなくても、なぜか辛くなかった。

  草野球とバイト収入で、何とかで楽しく暮らした。

  期待もないのでがっかりもしない。

  侘しくはなかったが、悔しかった。

 

・売れたときには感謝の思いに

  5年経ってウルフルズが売れたときは、

  死ぬほど嬉しかった。

 

  思ったのは

 

   失敗したのは、自分のせい

 

   成功したのは、お客様のおかげ

 

  これが自然に追うことができるのが、

  苦しい時にでも持続できた秘訣だと思う

 

・日本とNYの違い

  NYから帰って20年経ち、思うことは、

   「日本にはダイナミズムが無い」

  USは、

   「Good Luck」で始まり

 

   「Try Again」で終わる

 

・「半分出来たら、成功」

  欲望は果てしない。

   心の中で、「これで成功したのだ」と

  思うようにしている。

  「一つかなったら、成功」と思え

  「成功したら、次に進め」

  「失敗しないためには、常に小さな成功を追い求めよ」

 

・運が良かったこと

  好きな事しかしなかった。

  (嫌いな事にはエネルギーが沸かない)

  本当に自分がやりたいことに専念した。

  そして損得では考えなかった。

 

  あっちが給料が高いから転職する 

  家族がいるから辛いけど、今の会社に残る

  果たして、このような仕事の仕方で、よいのだろうか?

 

・日本人は賢すぎる

  賢すぎるから、考えすぎる

  考えすぎると、ネガティブ・否定的になる

  単純に考えろ。

 

・長所と短所

  良い所と悪い所は、同時に伸びる。

  「良い所だけ伸ばし悪い所は改めろ」これは無理。

   悪い所は、「放っといてください(構わないでください)」

   実は、それも魅力になっている。

 

・変われないことを知ることも大事 

  ありのままで良い。

  「松」は「松」、「桜」は「桜」

  それが、一人一人がこの世で生きるということ。

 

□質疑

Q:「プロデューサ」とは?

A:理屈で正しいことを言っても駄目

  面白おかしく伝える。

  「ほな、やってみよか」と、思わせる。

  ノリを引き出すのが、プロデューサの能力。

 

  松下幸之助曰く「新会社のトップは、

  人気があってオモロイやつに任せる」

 

Q:ウルフルズについて

 A:4年鳴かず飛ばずで売れた芸人は、過去いなかった。 

  5年目に売れた理由は、

  「止めなかったから(諦めなかったから)」

  誰も売れるかどうかなんて、判らないもの。

  「Hit&Run」成功したら突っ走れ

 

Q:最も感動したことは? 

A:ウルフルズが売れた時

  それまで「3千枚の森本君」と呼ばれていた。

  過去にだしてきた出したCDの

  合計販売枚数が6千枚

  それが、「ガッツだぜ」で80万枚、アルバム120万枚

  涙がボロボロとどめなく出た。

 

Q:4年間モチベーションをどうやって維持したか?

A:皆、諦めなかった。

  こんなんままでは、大阪へ恥ずかしくて帰れなかった

  ジャングルで稼いだ軍資金が7千万円/年、4年間あった。

  止めたら、それは最後の日と思って、何とか生き延びてきた

 

  しかし、信念が固すぎると、逆にモロくなるもの。

  柔らかいから、曲がってでもやっていける。

  続けるためには、言ったことをすぐ曲げる。

  「朝言った事と違うじゃないか」と言われても、

  「はい、進歩しました」と言い返す。

 

Q:最大のピンチは?乗り越えれたのは何故? 

A:ジャングルオープンの前に、

  工期延びるわ、赤字は出るわ。

  それでも、やり遂げようと、

   工事現場で何日も寝泊りした。

  しんどくても、「死んだ振り」して乗り切った。

  ずっと悪いことも無いし、ずっと良いことも無いものだと思ってやってきた。

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こんなことをやって、困難を乗り越え、

社会にインパクトを与えることを実現してきた人の生き様を思うと、

自分の苦労や成し遂げたことなんて、

本当ちっぽけなものと思え、もっともっと、

何かができそうな気持ちになったという、昔のメモでした。


北方謙

コメント (4)
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