「朝起きは三文の得」ということわざがあります。この意味は概ね次のような趣旨と解されます。
~ことわざの解説~
朝早く起きれば、健康にも良いし、それだけ仕事や勉強がはかどったりするので得をするということ。 「三文」とは、一文銭三枚のことで「ごくわずかな」という意味。 わずか三文だとしても、得るものがあるということで、朝寝を戒める意味を込めて使う。 |
小さい頃、朝早く起きれない私に、祖母はこのことわざを用いて諭してくれました。
しかし、「自分の睡眠は、三文以上の価値があるしっ!!」と、恥ずかしながら反発した記憶があります…。
さて、タイトルにある「早起きは3億の徳」とは、俳優の哀川翔さんの著書のタイトルです。
これはこれで、「そんな馬鹿なっ!?」と反発したくなる私で恐縮ですが、先日こんな記事を見ました。
それは、『あなたが「あと15分だけ」と布団の中でグズグスしている頃、遠く離れたアメリカでは、5時に起床したナイキのCEO、マーク・パーカーさんがすでに1時間の運動を終え、4時半に起きたアップルのCEO、ティム・クックさんは部下にEmailで指令を送り、同じく4時半に起きたスターバックスのCEO、ハワード・ショルツさんはすでに会社に出社している』というのです。
「成功者は朝食をとる前に何をしているのか」の著者である、Laura Vanderkamさんによれば、早起きする方は次のような傾向にあるといいます。
『早起きを習慣としている人は、朝の時間を使って、「すぐに結果に結びつかないが、長期的に考えて利益になる」ことに対して投資する傾向があり、それは大きく3つのカテゴリーに分かれます。
1. キャリアに栄養を与える–戦略を立てて、仕事に集中する。
2.人間関係に栄養を与える–家族や友人と過ごす時間にあてる。
3.自分自身に栄養を与える–運動や瞑想、クリエイティブなことに時間をあてる。』
この記事を読んだ時、早起きは三文の徳ということわざの意味、また、早起きは3億の徳という言葉が、とてもしっくりきました。
つまり、「目先のことにとらわれず、長期的視野に立った習慣を手に入れる大切さ」を表しているのではないかと。
秋の夜長も楽しみながら、早起きの習慣を身につけたい今日この頃です。