13期生の児玉総司(こだまさとし)と申します。
情報システムの会社に勤務している企業内診断士です。仕事の関係で気象予報士の資格も持っていまして、気象・環境のニュースには敏感です。
約2年ぶりに、ブログを通じてですが15期生のみなさまとのコミュニケーションの機会をいただきました。よろしくお願いします。
先週は水曜日から茨城に出張していました。ちょうど豪雨の時期と重なり、少しですが冠水した道路を通りました。幸い私自身はたいしたことはなく、金曜の夜に帰宅しました。
この1週間の豪雨と災害は、次々と発表される「河川はん濫危険情報」や「避難指示」、そしてTVの映像が伝える目を疑うような被害の様子など、初めての経験で衝撃でした。この機会に、河川はん濫の危険度に関する情報を改めて確認しましたので、今回の災害に関する感想と共に書きます。
1.河川はん濫の危険度に関する情報
今回発表された「河川はん濫危険情報」などは、気象庁が国交省や都道府県と共同で発表する「指定河川洪水予報」という種類の情報です。河川に関するこういった情報があるということ自体、知らない方も多いかもしれません。
危険度に応じて以下4種類の情報が発表されます。番号が大きくなるに従い、より危険な状態を意味します。
1)〇〇川はん濫注意情報
2)〇〇川はん濫警戒情報
3)〇〇川はん濫危険情報
4)〇〇川はん濫発生情報
下の情報ほど危険だ、ということが少しわかりにくい名称のようにも思いますが、3)になると「いつはん濫してもおかしくない」状況とのこと。日本のすべての河川について発表されるわけではなく、下記のサイトに掲載されている318の河川に関して発表されます。
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/bosai/flood.html
ここに掲載が無い河川の付近に住んでいる方は、自分で河川の危険度を知る方法を探す必要があります。最近は自治体のリアルタイムWebカメラ画像などもあります。
ちなみに私のマンションは石神井川沿いにあり、指定河川ではないのですが、区のリアルタイムWebカメラ画像があり、出張先から時々チェックしていました。
2.今回の災害を機に思ったこと
以下は私見なのですが、2つのことを感じました。
①今回のような豪雨はどこで起きてもおかしくない
テレビやサイトの情報によると、今回の豪雨が集中した場所は、日本海の低気圧と太平洋の台風との位置関係で決まったようです。ということは、低気圧や台風の場所が少し違っていたら他の場所(たとえば都心)でも起き得たのではないか、と思います。
②どこの河川でも越水や決壊はありえる
今回は数十年に1度の豪雨であったとのことですが、今後は今回を超える降水はない、とは言えないでしょう。近年、極端な豪雨が増えているという研究もあり、IPCCも極端な気象現象の増加を警告しています。
河川災害の危険度は今後も大きくなっていき、地震と同じように備えないといけない、と思いました。
以上です。