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なかなか難しいマスク選び

2020-09-07 12:00:00 | 20期生のブログリレー

こんにちは。20期の安納です。

地元のスポーツジム会員になっています。3月の実務補習期間は多忙を理由に足が遠のき、そろそろ行こうかな、と思った5月にはコロナ対策で休館になってしまいました。6月に再開したものの、「来館者のマスク着用」が条件となっています。モチベーションが低下しているうえにマスク着用条件もあり、なかなか足を運ぶことができていません。まずは、マシントレーニングのみならず、自分の好きなスピンバイクや有酸素系プログラムにも耐えうるマスクを用意し、ハード面の条件をクリアしようと思います。

手持ちのマスクで実験

ジムには行けない、ということで、5月末ごろからスポーツ庁のホームページなどを参考に、近所のランニングを始めました。はじめは細々と在庫していた一般的な使い捨て不織布マスクを着用してみます。走っていると呼吸を重ねるたびにずれ落ちてストレスを感じるとともに、汗が染みてきて徐々に呼吸ができなくなってくる状況です。これは健康よりも大切な何かを失いかねない、と危険を察知して使用を断念しました。

続いて、ノーベル賞受賞者でランナーでもある山中先生が、ニューノーマル下のランニングに、あるアイテムを勧められているのを知り、自宅にも何枚かあったのを幸いにこちらを使うことにしました。伸縮性・通気性に優れた布状のもので、非常に快適に走ることができます。ただ、ジムに行くとなると「マスク」である制約条件にそぐわない可能性があります。実際にジム友に確認したところ、布状の人は目にしないようでした。自分はあまり目立ちたくない質ですので困ったものです。

マスクをとりまく状況

6月あたりから、マスク着用が熱中症を助長する可能性が指摘され始め、市場にも通気性や機能性に富んだ製品が出てきてました。中には有名メーカーが数量限定で生産するものもあり、抽選応募用Webサイトがダウンする状況です。9月に入ってからも、色々な企業が機能性を謳った製品の抽選キャンペーンを配信しています。

みなさんどんな風に探しているのだろう、と思いGoogleで使用されたキーワードの趨勢を把握できるGoogleTrendの結果を確認してみました。キーワードは「布マスク」「手作りマスク」「不織布マスク」「スポーツマスク」としています。

GoogleTrendの「布マスク」「手作りマスク」「不織布マスク」「スポーツマスク」推移

「不織布マスク」をキーワードにする方は少ないと思いますが、「布マスク」と一部被るワードなので、差し引きをイメージするために充てています。想像を逞しくして、大まかな流れをとらえてみます。

1.2月末に、「手作りマスク」が増えています。2月末のマスクの欠乏とともに、「手作りマスク」の作り方、製品の需要が増えたようです。

2.3月中に「手作りマスク」が若干減りました。SNSや一定のコミュニティ内に伝播の舞台が移ったのではないかと想像します。

3.4月は「布マスク」と「手作りマスク」が増えました。政府のマスク配布が伝えられるとともに、「布マスク」が不織布の代替ではないラインとして認知され、商品として求める人や「手作りマスク」用の半製品を求める人が増えました。

4.4月末以降は、いずれも減っています。徐々に入手方法が多様化し、ECサイトでも在庫がみられるようになり、各自手近な販売ルートに従うようになったものと思います(ECサイトの検索窓で探してしまう)。

5.6月には「スポーツマスク」が微増しています。6月に入るとスポーツジムが再開し、会員層が入館の条件を満たす機能性モデルを探し始めたためでしょうか。

現在は各キーワードの利用はおちつき、多様化した需要と、これに応える商品の拡充が各購入先で図れている状態なのでは無いかと思います。

マスクを選ぶ

スポーツ用マスクについては、ECサイトでも、一般のスポーツ店でも、様々な商品を目にするようになりました。飛沫を防ぎつつ通気を保つという難度が高い仕様を達成したものだけが、需要に応えうる世界ですので、お値段については1,000円を超える価格帯も多く、何度も洗って使い続けられるといえど、不織布とは比較になりません。

しばらくこの状況は続きそうなので、スポーツ以外にも使える機能的なマスクを手に入れることは、無駄にはならないはず、そんな気持ちが購入を後押しします。しかし、選択の基準が難しいうえに、試着ができないことは購入の障壁になります。着用して呼吸してみないと性能がわからないので買うしかありません。

8月に入ると商品も大幅に増加し、通気性抜群、スポーツに最適、といった売り文句が飛び交っています。むしろ6・7月の選択肢が少ない時期なら決めやすかったかもしれません。こうなると選択肢が多すぎて、シーナ・アイエンガー博士のジャムの実験さながら、選択の決定が難しくなっているように感じるのです。

自分の体験として、そもそもマスクにこだわる機会が、そう多くはありませんでした。一度だけ、震災後の除染ボランティアに参加する際にN95マスク着用が求められ、こだわりを持って探したことがあったものの、国際的な規格を満たす商品を探せばよいだけなので、選択はそう難しくはありませんでした。

結局、何を判断基準にしたらいいだろう、と悩んで思い浮かぶのは先のジム友の顔です。恐らく明日にでもメールして、同じ商品を買うことになると思います。同じ場所で同じことをしようとしている知り合いに情報を求めれば、それなりに納得できる答えを得られそうです。

こうして準拠集団に判断を委ね、なんとか落ち着くことができそうな、夏のスポーツマスク選びのお話でした。

コメント (5)
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