20期生の大井です。先日のブログで土佐林さんが目標の振り返りをされていて、定量的な管理ができていることに大きく刺激を受けました。私もここ最近1つ継続できているものがあり、これを機に目標設定しようと思いました。それはジョギングです。
コロナで在宅勤務が始まったのが2月末。以降仕事場所はもっぱら家のリビング、1日中オンライン会議で座りっぱなし、ついついおやつを食べ・・・。私もいわゆるコロナ不精に陥り、4月末にはとうとう体重4kg増。さらに悪いことに、運動不足がたたったか腰を痛め立ち上がれなくなりました。
しかし不思議なことに、ここまで身体を動かさないと身体がおのずと運動を欲するのです。急に走りたくなりました。実は私は生粋の文化部系人間で、走りたいと思ったことなど今まで一度もなく、全く不思議な感覚でした。なので、思い切ってGWから走ることにし、退路を断つためグッズも揃えました。いわゆる「格好から入る」というやつです。
最初は2kmで筋肉痛になるという軟弱ぶりでしたが、5か月続けると最近はコンスタントに5kmは走れるようになり、体重も戻ってきて調子がよくなりました。ここまでくると少しは真面目に管理してみたい。となればKPIです。
KPIについて少しおさらいです。あらためて調べるとけっこう厳密でした。
ご存じのとおり、KPIはKey Performance Indicatorsの略で、日本語にすると「重要業績評価指標」です。業務の達成具合を数値化して判断することに使われます。似た指標にKGI(Key Goal Indicator)があります。これは「重要目標達成指標」です。この2つの違いは、KPIが目標に達するプロセスを管理する指標であるのに対し、KGIは最終目標そのものであるという点です。
KPIはKGIを実現するための個別の管理指標です。つまり、KGI/KPIはセットであり、KPIは、KGIを1つ1つのプロセスに分解したうえで、定量的に測定可能なものを設定する必要があります。また、KGIが無いことにはKPIは単なるインジケータでしかないということになります。例えば、販売業なら
KGI:売上高:1億円
KPI:訪問回数、リピーター数、売上平均単価
といった感じになります。
話が少しそれますが、私はこれまでKGIをほとんど意識していませんでした(私だけでしょうか?)。振り返ると、周りも含めて仕事の資料でKPIしかないケースが多くある気がします。目標を脇に置いて手段に陥りがちな日本人という感じで反省です。ですので、今回はKGIも設定することにします。
KGIの目標値は体重を元に戻して、さらにベスト体重にしたいので、
- 年末時点、4月末比で体重6kg減
としました。既に達成した分も含めたいので(軟弱ですいません)、設定開始時期を4月末です。そうジョギングは最終目標ではなく、最終目標はダイエットと体調維持だったことに気づきました。
KPIの目標値は、普段の生活で体重に効きそうな3項目とします。本当はこれで6kg減少するという関連性が証明される必要がありますが、多分いけるだろうということで設定します。
- 出走率(在宅勤務の日に限る)→60%
- 飲酒回数 → 週2日以下
- 間食しない → 週4日以上
今回一番大事なのは継続できることなので、在宅勤務の日限定で目標60%以上という甘めなものにしました。大幅に超えたときに自分を褒められるようにするためです。逆に毎日走るという目標は避けました。手の抜きどころが少なく義務感が先に立ち、これだと敗北感が先に立ち続かない気がしました。
KPIは定義通りに考え出すとけっこう難しいです。実際のビジネスで、KGIを議論し設定しKPIを緻密に洗い出すと日が暮れてしまいそうです。実務上は、本来の定義から少し外れても、定量的な指標管理として捉えあまり堅苦しく考えないほうがよいのかもしれません。実際、KPIはきつい目標値だと管理が先行し現場が疲弊しそうなので、手が届きやすい少し手を抜ける要素があるほうが良いように思います。KGI/KPIの互いの関係性を考え出すと塩梅が難しいですが、、、。また、取組のフェーズ(導入期、成長期、定着期)に応じた設定も必要そうです。もちろん定期的な見直しも要りますね。
これまで仕事では、KPI作れといわれて半ばやっつけで設定することが多かったと反省です。形骸化しないためにこれらの視点を入れなければと思います。個人的には、診断士活動や英語あたりで、あらためて目標を落とし込んでみようと考えています。