みなさま、こんにちは20期生の星野です。
コロナウィルスをきっかけにリモートワークの普及、サービス業でのロボット活用、菅新政権によるデジタル庁の設立などデジタル化が進む事例を多く見かけます。数年後振り返ってみると、今年は「デジタル元年」といってもいい年になるのではないかと思います。
そのような状況の中、私はアナログにも注目しています。
きっかけはデイビットサックス氏、『アナログの逆襲 ~ポストデジタル経済へ、ビジネスや発想はこう変わる~』、インターシフト社を読んだからです。
本書は、レコード、ノート、フィルム、ボードゲームなどのアナログ製品がデジタル化で失われるといわれているなか、なぜ生き残っているのかを解明しアナログの強みとは何か、デジタルとどう関わっていくのかを書いています。
私はこの本を読み「デジタルとアナログ、それぞれの特性を理解し状況に合わせて使い分ける」と思いました。
ここではノートを例に挙げます。
本書では、ノートが持つパソコンにない強みとして以下の点が挙げられています。
・ストレスなく自分の考えをアウトプットできる
・イマジネーションを発展させることができる
ノートは開いてすぐ自分の考えを書くことでき、消す、などの作業はペン一つでストレスなくできます。メモ同士のつながりを考えるときもすぐ線を引くことができ、そこから考えを発展させることができます。意識してみると考えを整理する、イマジネーションを発展させるという点ではノートを使ったほうが良いと考えます。
一方、ノートにはないパソコンの強みを考えてみると以下の点が挙げられます。
・見栄えのいい資料を作成できる
・ネットで共有できる
パソコンは、フォントを選ぶ機能、体制を整える機能など見栄えの良い資料を作成する機能が充実しており、ノートにはない強みだと感じます。また、ネット上で共有することもできるので遠隔地の相手にも見せることができます。相手に見せる資料を作成する場合、ノートよりもパソコンを使ったほうが良いと考えます。
以上の点から、自分の考えを整理するときはノート使う、資料を作成するときはパソコンを使う、というように「アナログとデジタルの特性を理解して使い分ける」と本書を読んで考えるようになりました。今年はデジタルというものが注目を浴びていますが、アナログの良さというのも忘れてはならないと思いました。今回はノートを例に挙げましたが、「アナログの逆襲」はフィルム、ボードゲームなどのモノのみならず、実店舗、仕事、教育といった点でアナログの強みとデジタルとの関係を分析しています。ご興味のある方は是非読んでみてください。
以上