16期生の大石泰弘です。
前回は「質問力でコンサルタントの成長速度が違う」ということを書きました。
今回も「質問力」に関連するテーマです。
どうしたら質問力を強化できるか調べました。そして1冊の本に出合いました。
「問いこそが答えだ」ハル・グレガーゼン著 光文社です。
内容を凝縮して紹介します。
特定の問題についての問いを、数人の知人と4分間で20個考案すると、問題解決の糸口が見つかり、解決の意欲も高まる、という方法です。知人を変更して3回実行すると成功確率が高いそうです。クエスチョン・バーストという手法だそうです。詳しくは、本を読んでほしいのですが、自分でやるためにここで整理します。
クエスチョン・バーストは以下の3ステップで実行します。
1.準備
・自分が関心のある課題を選びます
・メンバーを2~3人探します
・メンバーに、課題について2分で説明します。その時にその課題への共感と意欲をひきだします。
・メンバーに二つのルールを説明します。①求められるのは問いだけであること②前置きを一切省くこと
・スタート前に、各メンバーの課題に対する気持ちを確認します。
2.問いを生み出す
・4分間で15~20個の問いを考案します。しゃべったままを自分が記録します。問いを批評したり、問いに答えたりしてはいけません。
3.問いを分析する
・書き取った問いを、ひとりでじっくり読み返します。驚き、本心、意欲という観点から数個選びます。
・それぞれの問いを、「なぜその問いは重要か」と問い直します。
・問題の解決には何が必要かを考え、次の3週間に自分がするべきだと思うことを書き出します。
メンバーを変えながら、3回実行します。
前回は、ダブルループの探求でした。今回はそういう意識は不要ですが、結果的に「なぜ、課題が解決できないままなのか」を問うことになり、ダブルループを見つけることになるような気もします。次回までにやってみようと思います。