皆さま、こんにちは!
稼プロ!事務局の田本秀行です。
前回に引き続き、声の力についてお話いたします。
プレゼンで大きい声を出して丁寧に話したはずが、その後の質問では意外に理解されていない、
相手にメッセージが届いていないという経験はないでしょうか。
少々理屈っぽい説明になりますが、声は音です。音は波であり、空気を伝わっています。
方向性があり減衰もします。また、ただ一つの波ではなくいくつもの違う波長が重なることで声色の特色が出ます。
それをイメージすると、話すときに相手にどう届けられるかについて考えられるようになってきます。
第5回「話す」講義の宮崎先生は、地声で話すことが、いろいろな意味で大事としています。
その地声を安定して出すためのポイントがいろいろありますが、
詳しくは第5回「話す」の講義で宮崎先生に教えていただくとして、
私がボイトレで学んだポイントのうち最も基本的な大事なことを簡単にご紹介します。
その基本中の基本が、「姿勢を良くする」です。
声は肺から空気を送り出して、声帯や気管支を震わせることで声になります。
そして、口からただ前に出ているわけではなく、頭蓋骨や口の中を使って、さらに反響させます。
そこで大事なのが、気道を腹から頭までしっかり確保するために姿勢を良くするということです。
具体的には、
①体の中心に重心を置いて立つ
横は両足の間に体重を乗せます。これはわかりやすいと思いますが、
縦は土踏まずのあたりに重心をのせる感じです。軸は垂直にまっすぐ上です。
この縦の中心に持っていくことはなかなか難しいです。
常に大きな鏡で横になって見て確認すると姿勢を正しやすくなります。
②腰くだけにならない
イスに浅くすわって背もたれにもたれかかって長時間仕事をした後に立ってみると、
腰が落ちてお腹を前に突き出してダラーンとなり、猫背になってしまいます。
この状態で背筋をピンとしようとすると後ろに重心がいってしまい、声が出にくくなります。
腰砕けにならないように、お尻を突き出さない、腹をひっこめる、仙骨を締める、ようにしましょう。
③背筋をピンとする(頭が引っ張り上げられるように、あごを引く)
背筋をピンとして、気管支に空気が通るようにします。(ということを意識します)
その際のポイントとしては、頭のてっぺん(少し体の後ろの背骨あたり)から上へ引っ張られているかのように
背筋を上へ伸ばします。またそのときあごを引きます。
そうしますと気道がまっすぐになって空気がたくさん通るようになります。
これをやっただけでもかなり声の通りがよくなります。お試しください。
あとは横隔膜を使って肺の空気を気道に送り込みます(腹呼吸)。
空気を力強く(ですが空気量は増やさない)、そのために上半身に力を入れず、
腹から下の内筋、お尻、太ももの順に力を入れるというのが次のポイントですが、これがまた難しいです。
今後の講義や特別企画にご参加いただき学んでいただければと思います。
では、次回、第4回稼プロ!は合宿になります。
塾生の皆さまは、ぜひリラックスしながら講義を楽しんでいただければと思います。
そして、第5回は「話す」講義です。ボイトレ特別企画も12月開始に向けて調整中です。
決まり次第ご案内しますのでお楽しみにしてください。