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大阪は安くてうまい?

2022-08-25 12:00:00 | 22期生のブログリレー
 こんにちは。稼プロ!19期の宇野毅です。この3月から大阪で単身赴任生活を始めています。
 一般的に、大阪の飲食店は「安くてうまい」と言われています。転勤の際に同僚からは「大阪はくいだおれの街。美味しいものが安く食べられていいね!」などと言われました。確かに美味しいなあと感じていたところ、日経新聞のWebニュースで「食い倒れの大阪『安くてうまい』は本当か」という記事を見つけましたのでご紹介したいと思います。(2022年8月2日号)
 この記事では、大阪の食べ物が「うまい」のはともかく、人件費や家賃が高い大阪で「安い」のは本当かを様々なデータで検証されていました。まず、総務省の「小売物価統計調査」(2021年平均)によると、例えばぎょうざ(5~6個入り)は東京都区部が328円、名古屋市が294円、大阪市が278円と3大都市圏の中では、大阪が一番安いそうです。また、にぎりずし、うどんなども同様の結果でした。
 品目によりばらつきが見られるものの、同調査が対象とする外食で比較可能な17品目のうち12品目で、3大都市圏の中では大阪が最も安いという結果が出たそうです。
 さらに、やや古いデータですが、同省の2007年の「全国物価統計調査」という都道府県別外食物価指数を示すデータによると、全国平均を100とした外食の物価指数は大阪府が93.8で、岡山県に次いで2番目に安かったそうです。ちなみに、一番高かったのは福井県。東京都は2番目に高かったとのことです。
 記事では、大阪の飲食店はなぜ安く提供できるのかについて、大阪の繁華街ミナミを訪れ、複数の飲食店にインタビューをしていました。店主の皆さんからは「店舗間の価格競争が激しい。大阪人は、安く買ったことを自慢したがるので、安くなければ客が来ない」との返事。価格競争が激しいので、経営は厳しいのではないかと尋ねると、「大阪はさっと食べてさっと出ていく客が多い気がする。回転率が高いため、何とか経営を維持できるのかもしれない」とのことでした。また、居酒屋の『鳥貴族』、回転ずしの『スシロー』など、本社が大阪で、安さを売りにする全国チェーン店が多いことも低価格が浸透する要因ではないかと言う飲食業界関係者からの声も紹介されていました。
 最近、原材料価格の高騰や物流コストの上昇などで、連日外食チェーンの値上げの記事が新聞紙面をにぎわせています。この秋もビールを始め、さまざまなものの値上げが続く見込みです。そのような中ですが、せっかくの大阪住まい、名実ともに「安くてうまい」食事を今後も楽しみたいと思います。
コメント (4)
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