22期の藤川豊です。
8月中旬に夏季休暇をいただき、家族で長野に行ってきました。
目的は、軽井沢でのサイクリングと、もう一つは、鉄道の旅を楽しむことでしたが、目当ては、長野鉄道の特急「ゆけむり号」です。この車両は小田急電鉄から譲渡された1987年製HiSEで、海老名駅にある小田急ロマンスカー博物館では、すでにレガシ―車両として展示中の、なかなか味のある車両です。
1号車と4号車先頭部は展望席で、息子も大喜びでした(実は私も)。特急料金は100円ですので(1両目は指定料金も必要ですが、それも1人300円で安い)、とてもお得に楽しめます。また座席の横には、ひっそりと栓抜きがついており、ノスタルジックに浸ってしまいました。
電車は長野駅の地下を出発し、地上に出た後、千曲川を渡り、信州中野から湯田中温泉まで、のどかな果樹園や北信五岳の山並みを横目に、特急とは思えないスピードでゆっくりと走っていきます。
2000年代に入り、長野鉄道は一部廃止になった区間もあるようですが、車窓を眺めつつ、豊かな自然や美味しい食べ物など、これらの地域資源の魅力を多くの人に体験してもらえるような貢献をしてみたいと考えながら、ゆったりと過ごした片道55分の旅でした。