皆さん、こんにちは。
第24期生の森谷です。今回は「プレゼン力」について書いてみたいと思います。
10月の稼プロ!「伝わるプレゼンテーション」の講義の中で、富岡講師より『世界を動かすプレゼン力』(ニック・バーリー氏)という書籍をご紹介いただきました。早速Amazonで購入して読んでみました。
そもそもニック・バーリー氏とは、東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会の戦略コンサルタントだった方です。2012年ロンドン、2016年リオ・デ・ジャネイロ、2021年東京、と3回連続して五輪招致の勝利に導いた「五輪招致の請負人」です。
この書籍の前半では、2013年9月のIOC委員会での東京チーム8人による最終プレゼンの解説が記載されています。YouTubeにて最終プレゼンの映像を視聴したのですが、そこで印象に残った3人の方のプレゼンを紹介します。
まず1人目は、一番目のプレゼンター・佐藤真海さん(現:谷真海さん)(パラトライアスロン選手)です。スピーチの全体を通して、佐藤さんの笑顔が非常に素敵でした。大学生の時に癌で自分の足をなくしたことを話すシーンでは、話すスピードを抑え、言葉を句切り、悲しみに満ちた表情で話をします。顔の表情・話のスピードに緩急があり、トップバッターとしては最高でした。
2人目は、太田雄貴さん(フェンシング選手)です。太田さんのスピーチは「想像してみてください」から始まります。その後に、東京オリンピックが実現した場合の選手の目線から見える3つのシーンが述べられます。会場のスクリーンに映し出される東京のウォーターフロント等の画像との相乗効果もあり、非常に記憶に残る言葉でした。
最後の3人目は、竹田恆和さん(招致委員会理事長)です。スピーチの途中 断定調の言葉で「(五輪開催地として)東京に投票してください。それは・・・」と3回繰り返すシーンがあります。ボリュームを抑えた声でゆっくりと始め、次第に声のボリュームを上げていきます。溢れ出る自信も伝わってきて、こんなプレゼンをされたら間違いなく東京に投票したくなるはずです。
書籍の後半では、プレゼンを成功に導く7つの戦略が記載されていますが、私が気になった3つの戦略を紹介します。
まず「Do The Math(まずは数字から)」です。ここでは、「プレゼンに際して自分に与えられた条件を理解する」ことの重要性が述べられています。具体的には、自分に与えられた時間が何分かを確認すること、「一人の人が話し続けて聴衆が集中力を失わない時間はせいぜい5分」であるとして、スピーチの時間配分を考えることです。
次に、「Make An Impact(インパクトを演出する)」です。具体的には、プレゼンのオープニングでインパクトを与え聴衆の興味を引くこと、「レス・イズ・モア(少ないほど良い)」として、シンプルで短い言葉を厳選し、韻を踏みつつ重ねるように言うことです。また、「パワー・オブ・スリー」は人の記憶に残りやすい数字であると重要性を訴えています。
最後に、「Perform(パフォーマンス)」です。具体的には、笑顔が一番大切なパフォーマンスであること、プレゼン能力は天性のものではなく学べる技術であるので何度でも練習することです。また、練習を重ねることで自信につながること、その自信によって聴衆の心を動かす効果があることです。
来年3月には15分間プレゼンの機会がありますが、富岡講師の講義や、書籍で学んだ事を活かし、しっかり練習してプレゼン力を磨いていきたいと思います。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
第24期生 森谷
自信がなくて言葉が長くなる私にとって「Less is More」は響きます。大事と思いながらも、言葉も部屋も散らかっている現状を変えねば。
皆さんの15分間プレゼン、楽しみにしています。
それにしても、あのプレゼンからもう10年以上経つんですね・・・
プレゼンを学んだのは初めてだったかもしれません。わかっているつもりでできないままでした。私も笑顔とパワーオブスリーで頑張ります。森谷さんの15分プレゼン楽しみにしてます!
内容だけではなく、発表者の人間力、醸し出すオーラ・勢い・誠実さのような要素も大きいと最近特に感じています。私も興味を持って学び続けたいと思います。