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出来てます?夫の家事・育児参画

2017-08-15 21:13:46 | 17期生のブログリレー
こんばんは、17期生の井上です。

私ごとですが、6月半ばに第二子が産まれ、あっという間に2ヶ月が経ちました。

今回は、以前に調べた
日本の育児環境と、夫の家事・育児参画が大切なこと
についてを記載したいと思います。

まず「日本の出生数」ですが、これまで右肩下がりに減少を続けており、
厚生労働省の「人口動態統計」の年間推計では、
平成28年は初めて100万人を割り、過去最少の98万人でした。
日本の人口減少を改めて感じる数値です。

また日本の6歳未満児をもつ家庭における1日あたりの家事・育児時間ですが、
総務省の「社会生活基本調査」情報によると、
妻が10時間43分(うち育児時間は3時間2分)に対し、
夫が1時間46分(うち育児時間は39分)でした。
お恥ずかしながら私はもっと少ないです。。。

日本の夫の1日あたりの育児時間について、国際比較をすると、
アメリカの1時間5分、ノルウェーの1時間13分などと比べ、
日本は約半分の時間となります。

日本は長時間労働社会(※)のため、働く夫が家事・育児に避ける時間が少ない
という見かたもあるようですが、
内閣府の「男女共同参画社会に関する世論調査」を見ると、
「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」、という考え方に対する意識について、
賛成・反対の割合が平成16年と平成26年の10年の間にほぼ変わっておらず、
原因の一端として、性別による役割分業意識の根深さも挙げられるかと思います。

そのような環境の中、国立成育医療センターを中心としたチームの研究結果によると
出産後3ヵ月までの間に2週間以上抑うつ状態が続く「産後うつ」になる母親が
おおよそ10~20%程度いると言われております。
産後うつの主な症状としては、イライラする、疲れやすい、不安定な気持ちになる
夫や赤ちゃんに愛情を感じられないなどが挙げられます。
原因の一つとして、卵巣から分泌されるエストロゲンというホルモンが
産後に急激に減少するためと言われております。

一方、日本の母子健康における公的サービスについて、
妊娠から出産のまでの妊婦へのサポートや、出産後の赤ちゃんへのサポートは
手厚く整備されておりますが、
産後の母親へのサポートは死角となっている状況です。

<公的サービス例>
・妊娠時:母親学級、妊婦検査、母子健康手帳
・出産: 出産育児一時金
・赤ちゃん:新生児訪問検診、予防接種
・産後の母親:?

よって、現代の日本の育児環境の中で健康に赤ちゃんを育てるために
産後の母親の精神的・身体的ケアは、見過ごしてはならない大切な視点です。

長々と記載を致しましたが、
先週金曜日から平日を含め夏季休暇を6日間とり、
妻・子供二人と水入らずの生活の中、
自分なりに楽しみながら家事・育児への時間を割いております。
妻の産後のサポートになったかは定かでないですが、
今後も継続できるようにしていきたいです。


※経済協力開発機構(OECD)加盟国など世界35の国と地域を対象とした
 平均年間労働時間に関する調査では、
 「日本の年間平均労働時間」は、1,745時間で15位であり、
 1位のメキシコ(2,226時間)、2位の韓国(2,163時間)とは随分差があります。
 ただし、上記時間は賃金が発生する労働時間を前提としており、
 日本特有のサービス残業時間が含まれておりませんため、実質の労働時間を考慮すると、
 日本は最低でも5位以上にはなるとも言われているようです。
コメント (5)
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