東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

東京都中小企業診断士協会中央支部認定マスターコース「稼げる!プロコン育成塾」のブログ。経営・ビジネスに役立つ情報を発信

森のシェアオフィス体験

2021-09-15 12:00:00 | 事務局からのメッセージ

事務局の大井秀人です。

観光地など自宅以外の非日常の場所でリモートワークを行いつつ、休暇を楽しむ新たなワークスタイル「ワーケーション」が話題です。私もほぼリモートワークなので興味があったのですが、この4月に神戸の自宅から車で40分の六甲山にシェアオフィスができたと聞き、早速6月から契約してみました。元々企業の保養所だったものを改装した施設だそうです。月4日間利用で6,600円(税込)と、リーズナブルな価格だったのも決め手でした(https://rokkonomad.org/)。

私の場合、滞在型ではなく自宅からの通いなので、厳密にはワーケーションではないです。ただ単身赴任の東京から神戸に戻ったときに使うという旅行の要素もあるので、広い意味ではワーケーションかなと思っています。利用しての感想は、

  • 期待通りの非日常感と空気の気持ち良さ。晴れの日にテラスで仕事するときの爽快感はたまらない。
  • 開放感溢れる空間で人も少なく、ゆったりとしているので集中力が上がる。
  • 街中で働く人とは違う空間にいるという、一種の「優越感」がある。(平日昼に休み取ってビールを飲むような罪悪感です(笑))

といった点です。行き帰りの行楽感だけでかなり気分が違ってきます。街中との空気感の違いは、特に原稿書きや頭の整理にはうってつけです。勤務先の仕事日で会議の少ない日やリモート研修のときに使ったり、土曜に診断士としての執筆関連などで使っています。ただ、自然の中だけに、

  • コンビニがないので、1日分の飲料やおやつを買い込んでからオフィスに乗り込む必要がある。
  • 虫が出る。虫が嫌いな人は向かないかもしれない。
  • 雨の日は、山道なので雨が降ると足元が悪い。夜遅くなると、駐車場まで懐中電灯がいる。

といった注意点があることがわかりました。都心とは勝手が違うところは気を付けないといけません。また、一日中リモート会議になると、何のために山まで来たのかわからなくなります。時間に余裕があるときのほうが効果的です。

在宅ワークが続いてずっと家にいるのは、やはり気が滅入ります。その点、このような非日常的な第3のオフィスを確保することは、気分転換と生産性向上の面でメリットが大きいです。自分自身でワークスタイルを設計して、自分にあった働き場所を確保するのは、Withコロナの新しい働き方かもしれません。みなさんも、いかがでしょうか?ちなみに、今月の稼プロ!はオンラインになったので、山から参加してみようかと考えています。

こんな感じの眺めです。

たまたま取材に来ていた読売テレビに映りました(^^;;)。

梅雨の時期はアジサイが楽しめます。

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コーチングの本を読んでみました。

2021-09-14 12:00:00 | 21期生のブログリレー

 21期生の中川聖明です。このブログも月1ペースとなりました。あまりあせらなくてよくなって安心してます。今回はコーチングの本を手にしたので、関連していろいろ現状含めて振り返ってみようと思います。

 先日、久しぶりにコーチングの本を手にして読んでみました。ご存じの方も多いと思いますが、コーチングは1対1(One on one ミーティング)の形で行い、コーチがリードしながら、コーチを受ける方(部下やクライアント等)の考え方を整理し、まとめていく手法です。コーチは自己の意見のアドバイスは原則一切を粉わず、聞き手という立場で、ファシリテーションに集中し、受け手が自ら気づきと発見で自らの考えから目標や進め方を引き出していく手法です。 
 実は前職ではOne on one ミーティングでコーチング手法を実践しがら進めていましたが、なかなか難しいものだったと記憶しています。
 コーチングには受け手に課題意識がないとか、定型業務をきちんと行うことに満足しているような方にはあまり効果がなさそうです。提案を依頼しても、提案力や表現力を鍛錬していないと、プレッシャーを受けるばかりになり本人を苦しめるだけに終わります。私は、入社初期の研修プログラムの内容に組み込むべきだと感じたものでした。その会社は研修をしないという考え方で、いい天才が勝手に育って会社を支えるというのを期待していたので、それがうまくいくこともあったようですが、やはり人材の蓄積は難しかったようです。
 さてそのコーチング活動に欠かせないOne on oneミーティングについても、自由に話せる雰囲気を作るために、職場での共通の目標や話題、興味を持ちそうなトピックは必要です。 ところが、たとえ上司部下の関係でも人間関係の得手不得手はあるのでやりにくいことが多い。結局コーチングじゃなくて自分の経験を伝えたり、業務指示になったりのいわゆるティーチングになってしまうこともあります。
 某研修会社とコーチングやOne on oneなど、もろもと手法について意見交換したことがありますが、コーチングの手法はとても有効ですがやはり万能じゃないようです。特に入社直後の職場に慣れていない時期はどんな些細な情報でも必要で、教えるとか情報提供することは欠かせないようです。入社された最初の方は、コーチングとティーチングをうまく組み合わせた進め方が効果的と聞きました。
 そのような中、コーチングはいかに動機付けになるような目標や課題を最初に受け手に持たせてあげることが成功の秘訣と思います。何もない状態での投げかけはやはり何もアイデアは出てきません。特に入社直後の方には情報提供、気になることがないか気づいて頂き、解決するといいことがあるというモチベーションアップ、そして具体的な対応の整理と少しステップが必要です。無理やり提案を求めると詰問になりハラスメントにもなりかねないと感じました。
 
 最近、企業訪問させて頂く機会がございますが、こちらの面談でコーチングのようなことをしても、やはり何も意欲がない状況から、問題が整理できていない状況、やる気みなぎる状況等さまざまな難しいフェーズを経験させて頂いております。
 そのような中ですが、急なご相談があって、呼ばれてご訪問する場合は経営者からの話は長い傾向が強いです。日々相談できる環境に恵まれている方ばかりではないなと感じています。心がけようと思っているのは、やはり進め方は相手のペースとして、こちらが言いたいことはピンポイント、ワンフレーズにしようということでした。自分も話が長い方なので、一言から余計な話をしてしまいがちです。別にその場で話題にしなくていいことはあまり口にせず、相手にお考え頂く時間を増やそうと意識しています。仮に結論や方向性まで見えたらそれで成功です。会社毎にやり方はちがうのですから、ベストプラクティスが見えれば終わりです。

 表題に挙げておきながら、ここでコーチングの手法やプロセスをここで言及するととても紙面が足りなくなるのですが、最近の面談で何をなげかけたかだけを振り返ってみると、(実際は矢継ぎ早に聞いたら関係が悪化しますので、丁寧に相当時間をかけながら進めた内容ですが、)「社長の本来業務って何でしょう?今はうまく行えてますか?行えてなければ何が妨げになっていますか?どうなるのがいいですか?」
「問題がある社員がいると聞きましたが、何が気になるところですか?どのような対応や反応が心配ですか?最終的にその社員との関係はどのような形に収束させるのがいいですか?」
「今、やりたいことはありますか?どうしてそれをやりたくなったのですか?なぜ今やろうとされたのですか?」
「最近気になることは何ですか?それをクリアするためにはどのような進め方がいいですか?その方と交渉が必要ですが丁寧に行うべきですか、それとも結論から話した方が効果的ですか?」
 等等、思い出すだけででも結構ありました。まだどれ一つ実現できていないし方向性もぼんやりとしか見えていないことも多い状況です。
 ただ、私が気付いたことはなるべく言わないようにして進めています。経営者に限らず、人は指図されるのが好きな人はあまりいないでしょう。なんとかご本人がお考えになり本人の言葉でご発言できるようにするように腐心しながら面談しています。結局、経営者が自分で導き出した結論こそがいい形につながると考えます。 ある意味それが、決意になるからだと思います。

 ちなみに、私が手にした本は本間正人氏の『コーチングの基本が身につく本』Gakken社でした。書店でみつけました。こちらはコーチング手法が25%でリーダーとしての行動がメインです。感想や内容の詳細控えておきますが、気づくことは結構ありました。お薦めまではしませんが、軽いトーンで記載してある内容の本は、いろいろ確認をするにはよかったです。
 本屋さんの棚にはもっといい本があると思いますので某通販会社で注文する前に、実際足を運んで、経営関係の本を探索してみるのも悪いことではないなと感じました。ネットだけではみつかりにくい発見もあるようです。

2021年9月14日     中川 聖明

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稼プロ!卒塾生の皆さんへ(オンライン講義のお誘い)

2021-09-13 12:00:10 | 21期生のブログリレー
こんにちは、事務局長の水口淳一郎(16期生)です。

今期21期のブログリレーには、多くの卒塾生に参画していただきました。卒塾してからも、一緒にブログリレーができるのは、嬉しい限り。本当にありがとうございます。

21期の稼プロ!講義については、コロナ禍の影響により、今まであった講義は2回ともオンラインでした。そして、第3回講義(9月25日開催)も同様です。リアル講義が開催できるようになること、切に願います...

でも、オンライン講義には、オンラインならではの特長がありますね。それは、「ネット環境があれば場所を問わずに、稼プロ!講義を受講できる」ということ。

今期のブログリレーに参加していただいている稼プロ!卒塾生は、青森県、岡山県、兵庫県に在住の人もいます。そのほか、ブログリレーには参加されていないですが、愛知県、群馬県、静岡県、新潟県など、全国に多くの卒塾生が活躍しています。リアル開催だと興味があっても、都内に出て出席する難しい方にとっては、オンライン講義ならハードルが少し下がるかもしれませんね!(笑)

さて、私ごとですが、独立して早くも1か月経過しました。

7月末までは企業内診断士だったので、日中勤務先で仕事をして、診断士活動は、平日夜か土日祝がメインでした。(どうしても平日に診断士活動が入った場合は、年休で対応)

8月からは独立したので、当然ですが、「すべての日」を診断士活動に充てることができますね。そのため、今までできなかった新しいことに取り組んだり、チャレンジしたりと、ドキドキ、わくわくしながら、仕事をしています…

でも、かつての自分のことを振り返ってみると、私はこんなにも新しい行動を望むようなことを好まなかったな、と思います。元の職場で年に1回自己申告面談がありました。そのとき上長には、「今後も継続して今の部署で働きたい」という希望を出し続けていましたし・・・。

でも、あるとき自分が大きく変わりました。
「新しいことに取り組みたい!」
「成長に繋がることにチャレンジしたい」
「診断士として世の中の役に立ちたい」
という気持ちを抱くようになっていったのです。

そして、この気持ちを会社に伝えて、
全く新しい職場である「中小企業へ出向」が叶ったり、
「全く違う仕事をする新しい部署へ異動」して
リーダーを務める経験もできました。

実は、このように大きく自分が変わることができたのは、
診断士になって、稼プロ!で学べたからでした。

稼プロ!では、「書く」「話す」「診る」「聴く」の4つのスキルや「マインド」はもちろんのこと、自分自身の「キャリアビジョン」や、OB生の独立へのロールモデルの講義があります。それら全ての学びやネットワークが、今の自分の診断士活動にとても生きています。

そして、今も事務局として、21期生の皆さんと一緒に学んでいます。

...ということで、ぜひ、卒塾生の皆様もご都合が合えば、
ご一緒に、稼プロ!オンライン講義に出席されませんか。

オンラインで久しぶりにお会いできると幸いです。
心よりお待ちいたしております。

稼プロ!事務局長 水口淳一郎(16期生)
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多様性と調和

2021-09-12 12:00:00 | 21期生のブログリレー
こんにちは。初めまして、19期生の遠藤孔仁です。
21期生の皆さんは、2回、3回と【書く】の講義のちょうど中間地点ですね。
この講義を経験して、アウトプットの機会である執筆のプロジェクトのお誘いがあったら、是非チャレンジしてください。
私も19期の有志と企業診断の特集記事「これから始める診断士のSDGs支援」を企画・執筆しました。テーマ設定や企画内容をどうするかなど生みの苦しみがありましたが、得られるものは多いと実感しています。

さて、1年遅れで開催されたTokyo2020大会が終わりました。
大会コンセプトは、「すべての人が自己ベストを目指し(全員が自己ベスト)」「一人ひとりが互いを認め合い(多様性と調和)」「そして、未来につなげよう(未来への継承)」です。
その中でも多様性と調和を象徴していると感じるシーンに、スケートボードがありました。スケートボードの演技の得点を競うわけですが、選手たちが自分の順位よりも、演技へのチャレンジを称賛し、その成功を喜び合うその姿が非常に印象的でした。もちろん競技ですから、順位を競うことが目標なのですが、あくまで結果であり、結果に対するチャレンジやそれまで積み重ねてきた努力をお互いに認め、リスペクトしている選手たちの関係性が非常に新鮮に見えました。
オリンピックというと、国を代表し順位を競うため、競技を通じた国威発揚という側面が強い印象を持っておりました。実際に多くの競技で、自国の金メダルに歓喜していました。その一方で、メダルを獲得することに対するプレッシャーとメダルを逃し謝罪する姿に胸を痛めます。勝者と敗者、競技の世界ですので避けられないものですが、その物差しだけでなく、様々な価値観を認め合う、そうした世界観を提示しているようでした。

企業においても、SDGsやESGに配慮した活動が求められ始めています。これらの活動として、ダイバーシティ(多様性)を扱うケースが多くあります。性別、年齢、障がい、国籍などの外面の属性や、ライフスタイル、職歴、価値観などの内面の属性にかかわらず、それぞれの個を尊重し、認め合い、良いところを活かす、ダイバーシティ&インクルージョン(包容、受容)という言葉で語られています。
さらに最近では、ダイバーシティとインクルージョンに加え、エクイティ(公平性)を加え、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)といわれるようになっています。この背景には、米国で社会問題化した、マイノリティの社会構造的不平等の問題があります。機会を平等に与えても、おかれた状況によってその機会を公正に活用できなければ、公正な結果は得られない。一人ひとりの固有のニーズに合わせて、機会を得られるように組織的に障壁を取り除くことが求められます。
個を尊重し、皆が成功するための機会を与え、組織の成長を実現する。そうした価値観を感じさせるオリンピックの1シーンでした。
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参加することに意義がある

2021-09-11 12:00:13 | 21期生のブログリレー
稼げる!プロコン育成塾コースマスターの太田一宏です。森さんがパラリンピックについて書いてくれたので、私も少しだけ。
パラリンピックは、1964年に次いで、東京で2度目の開催と聞いたものの、1964年のパラリンピックは申し訳なくも私の記憶には残っておらず。同年開催のオリンピックのほうは「覚えている」と口では言ってますが、実際に覚えているのは「開催されたということ」ぐらい。
にもかかわらず、その時に頻繁に使われたフレーズ「オリンピックは参加することに意義がある」が記憶に残っています。
このフレーズは、1908年に開かれた前回のロンドン・オリンピックで、近代オリンピックの父、クーベルタンIOC会長が使った、L’important, c’est de participer(クーベルタンさんはフランス人。英語には、The importance of these Orympiads is not so much to win ,as to take partと訳されています)というフレーズの和訳です。このフレーズは、ある競技の勝敗を巡る英米間の争いに対してなされた、米国聖公会の首座主教エチュルバート・タルボット司教の発言「the Games themselves are better than the race and the prize」を下敷きにクーベルタンさんが作り出したものだそうです。
participerの定番訳語は確かに「参加する」ですが、日本語で参加の辞書的語義は今ある活動の仲間に加わること。一方、フランス語のparticiper の語義は「ある部分を分けもつこと」。フランス語には日本語よりも主体的なニュアンスが多く含まれているようです。これら関連情報も含めて和訳してみると、「勝敗だけじゃない。大切なのは、競技の中で己の役割を果たすことであろう。」あたりが近いのではないでしょうか。
ビジネスにあてはめると、利益もさることながら、プロセスやそこから得られる喜びも大切、ということでしょう。
結果に重きを置き過ぎると企業運営は続かなくなりがちですね。
そういえば、古代オリンピックが続けられなくなった契機は、勝利に対する報奨額が高騰し不正が横行したからだとか。
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