東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

東京都中小企業診断士協会中央支部認定マスターコース「稼げる!プロコン育成塾」のブログ。経営・ビジネスに役立つ情報を発信

パラリンピックからのあれやこれや

2021-09-10 12:00:00 | 21期生のブログリレー
21期のみなさん、はじめまして、こんにちは。
稼プロ!19期生の森です。
卒塾以来の久しぶりのブログになります。

さて、塾長も触れていらっしゃいましたが、オリンピック・パラリンピックも終わりました。
個人的にはパラリンピックをこれまでで一番、開閉会式まで含めてじっくり観ました。人気のある車いすバスケなどはもちろんエキサイティングでしたが、私的に一番の衝撃は水泳でした。水泳も障害の種類や部位などによって種目(クラス)が分かれるわけですが、同じクラスで争う選手間でも更に障害が多様で、それぞれの選手が自分に合った泳法で全身を使って表現している姿に本当に驚かされました。同じ障害であっても水と陸で全く違った能力を発揮できる、当たり前のことかもしれませんが、でもそんな単純なことに何かとても大きな可能性を見た気がします。

うちには4歳の子がいるのですが、一緒に観ていると、「怖い」と言うときもありました。これに対してどう話してあげるべきなのか、これはなかなか難しい場面です。
今、「絶望を希望に変える経済学」という本を読んでいるのですが、その本では「移民」や「格差」、「環境」など社会の問題に対して、経済学はどのような提案ができるのか、といったことがテーマになっています。特に今世界で起きている「分断」や「差別」、その要因となる「偏見」がどう生じるのか、どうしたら無くしてけるのかについて、具体的な社会実験なども紹介しながら説いていきます。たとえば、「接触仮説」の実験では、人種や階層など多様な人同士の接触が偏見を減らすことを確かめていて、つまりマイノリティと接する機会があるとマイノリティへの理解が進み偏見を減らすというようなことを指摘しています。
先ほどの、こどもの「怖い」という感情も、普段見ている自分の狭い世界の人間とは何か違うと感じてのことだと思います。でも今回パラリンピックを観てその狭い世界が少し広がったんじゃないかと思っています。

ところで私の現在の職務の一つは障害者雇用指導業務で、つまり法定雇用率を守ってない企業を指導する仕事です。雇用義務って中小企業もあるの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、今法定雇用率は2.3%なので常時雇用43.5人以上の企業から雇用義務が発生します。今後も法定雇用率は上がる見込みですので、それなりの規模の中小企業(または事業拡大を図っていく企業)は早めに準備しておく必要があるでしょう。SDGsやCSRが注目されている中で、障害者雇用も重要性を増しています。障害者を雇用したことがない企業には職場見学や実習、短期訓練を実施してもらうなどにより障害者への理解を深めてもらい、雇用に繋げていきます。これも接触する機会が理解を深める例ですね。
コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする