JR多治見駅の東、中央本線の線路と土岐川に挟まれた和菓子の店「豊広あんどう」。多治見のこの辺りは「安藤」姓が多いね。大きい通りに面している訳ではないので今まで来たことが無かったが、詳しくは分からないものの、創業して80年という歴史のある店だ。店に入るとガラスのショーケースの中に菓子が並んでいる。貼り紙からすると生クリームを使った色々な種類の大福に力を入れているようだったが、バイクだったのと、帰宅時間が不明だったので、「陶の窯」と名付けられた焼き菓子と「よもぎ大福」だけにしておいた。
家に帰ってから包みを開けてみる。「陶の窯」はコーヒー色の皮が砂糖で白く色づけされ、粉が吹いている。ひび割れた感じがまるで美濃焼の陶器のよう(そういうところから名付けされたのかな)。口に含むとニッキの風味が広がる。中は白餡。実は自分、昔いちばん苦手だったのはニッキ(肉桂)味だった。今でも得意ではないが、煎茶や抹茶をいただいたりするようになって、菓子に風味が付いている事があり、だんだん慣れてきたようだ。大人になったなァ(笑)。よもぎ大福はつぶ餡。しっかりめの蓬生の風味があり、安心の美味しさ。自分の好物だから、好みでないよもぎ大福ってないと思うが、やはり生クリームを使った流行りのフルーツ大福とかよりもこういう実直な味が好きだ。(勘定は¥300程)
御菓子司 豊広 あんどう
岐阜県多治見市宮前町2-43
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