The Collection / The Pointer Sisters (1998)
アメリカのショービズでは定番の女性3人組ヴォーカル・グループのひとつ、ポインター・シスターズ(The Pointer Sisters)。彼女ら(Ruth, Anita, June もちろん本当の姉妹で当初は三女Bonnieを含む4人組だった)を初めて見たのはテレビ番組の中で、リラックスした感じで即興のアカペラを演ったのを見た時だった。たぶん過去のグラミー賞授賞式か何かを振り返るような企画の番組だったと思う。やっぱり向こうの人は旨いなァー、と小学生ながらに感心した覚えがある。
70年代後半にディスコ・サウンドに舵を切ってからヒットを飛ばし、特に1983年に発表したアルバム「Break Out」は大ヒット。このアルバムはハズレ曲なしで、文句無しに楽しいポップ・アルバムだったので愛聴した。収録曲は次々とシングル・カットされヒット、そしてお馴染みの大ヒット映画「ビバリーヒルズ・コップ」挿入歌で更にヒットを飛ばした。そんな彼女らもメンバーの死去(末妹のJune Pointer、一番フォトジェニックだった)もあり、すでにこの頃のメンバー構成では無くなっているが、最近まで活動していたようだ。中古店の棚に懐かしい名前を見つけたので購入した。
さすがにテキトーな企画の廉価盤コンピとあって、ジャケやらインナーはいい加減なもんだが、収録されている曲は別。当然ながら80年代以降が中心の選曲だが、どれも華やかでポップで、素晴らしい出来。曲によってリード・ヴォーカルを使い分けているのでヴァラエティーに富んでいて、ダンサブルなエレクトリック・ポップ、歌を聴かせるミッドテンポの落ち着いた曲、スローなバラード、どれも魅力たっぷり。久し振りに聴いたけれど、やっぱり彼女らは文句なしに好きだナー。
中古店にて購入(¥500)