ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

自由軒 @岐阜県養老郡養老町

2016年07月11日 | 岐阜県(西濃・老舗)

岐阜県の養老方面をバイクで走る。こちらの方面はあまり来たことがないので新鮮。知らない道を走るってワクワクして楽しい。近辺の近代建築を見て廻った後の腹ごしらえで向かったのは、美濃高田駅の近くにある創業昭和23年(1948)という洋食屋「自由軒」。以前から気になっていた店だがなかなか機会がなく、やっと念願の訪問。店の向かいにある駐車場にバイクを停めて暖簾をくぐる。その暖簾には「寿司」の文字も。そう、こちらは洋食屋なのに寿司もやっているという面白い店なのだ。しかも近くに某スポーツ用品メーカーの工場がある為、そちら方面の来客も多く、店内にはサインボールやら色紙やら写真がいっぱい。工場訪問のついでに寄るプロ選手も多いとのこと。テレビが点いていたがそちらも大リーグ中継だった。テーブル席に腰かけ、テーブルに置かれたメニューと壁に貼られたメニューを眺める。実は意表をついた洋食屋の”寿司”にしようと思っていたが、どうもすでに提供は止めてしまっているようだった。残念…。トンテキも気になったが、この日の日替わり定食が、食堂らしからぬ「ローストビーフ」というハイカラなものだったので興味が湧き、「サービス定食」を注文。給仕は老齢の女将さん。厨房は主人と息子の親子で賄っているようだ。

あまり人が多いとは思えない土地ながら、次から次へと客が入って来る。日曜日の昼とあって家族連れが多かった。しっかりと地元の客が足を運んでいるのだろう。しばらく大リーグ中継を見ながら待っているとサービス定食が運ばれた。平皿の上にはローストビーフと小エビフライの他、つけ合わせの鶏の手羽元、大根の煮物、スパゲッティー、千切りキャベツ、トマト、それにいちごと盛り沢山。弁当で盛り付けに使うようなアルミ箔のカップが使われているのが微笑ましい。これにご飯と味噌汁、そして漬物が付く。下にレタスが敷かれたローストビーフは3切れほど。しっとりとしてなかなか旨い。これがクラシックな洋食屋で定食として出るのだから面白い。エビフライにはタルタルソースがかかっている。つけ合わせを間に挟みながらいただいた。漬物も糠の浸かり具合良く、旨い。次はオムライスかハヤシライス、それとも昔からあったメニューではなさそうな気がするが、トンテキ丼にいってみようかな。(勘定は¥780)

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   ↓ 木造駅舎の養老鉄道・養老線「美濃高田駅」(大正2年・1913・建造)。無人駅で駅前は綺麗に整備されている。

↓ 養老公園にある旅館「千歳楼(せんざいろう)」(明治13年・1880・建造)。江戸時代の明和元年(1764)創業で、大正天皇を始め、皇族や文化人が数多く利用した。※登録有形文化財

 

↓ むくり屋根の破風、朱に塗られた漆喰壁が素晴らしい数寄屋造り。なかなか維持が大変で、修復も滞っている状態だそうだ。広い敷地内には池や庵も点在する。泊まってみたいナ。

 

↓ 素晴らしい風情が残る養老鉄道・養老線「養老駅」(大正2年・1913・建造 ※昭和4年頃改築)。往時は観光客の離発着でごった返したのだろう。

 

↓ 駅舎の中には上記の旅館「千歳楼」の売店があった。隣接してカフェーもあったようだ(現在は閉鎖)。旅館が駅に専売店を持つなんて、当時の「千歳楼」の繁栄を物語るようだ。

↓ 「養老の滝」がある養老山から濃尾平野の素晴らしい眺め。

 


 

お食事処 自由軒

岐阜県養老郡養老町高田967-1

 

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