ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

The Complete Beat / The English Beat

2016年07月16日 | レゲエ・スカ

 

The Complete Beat / The English Beat (2012)

ザ・スペシャルズ(The Specials)と並んで2トーン・スカ(2 Tone Ska)ムーヴメントの雄だったザ・ビート(The Beat)。アメリカにも同名のバンドが居たとか何とかいう理由で「イングリッシュ・ビート(The English Beat)」とも名乗っていた。彼らの3枚のオリジナル・アルバムはどれも好盤でクオリティが高く、おすすめ。もちろん全てアナログで所有しているが、ここんところ本国イギリスとアメリカで、それぞれアーカイヴ編集が進んでボックス・セットが発売された。どうせなら統一企画にして欲しいもんだが、イギリスでは「Edsel」レーベル、アメリカでは「Shout! Factory」レーベルが担当しているから仕方がない。

この前うっかりベスト盤を買ったばかりというのに、こちらは「Shout! Factory」から発売された米盤5枚組。3枚のオリジナル・アルバムに加えて、別ヴァージョンやPeel Sessionsなどのスタジオ・ライヴ音源2枚を加えた豪華版だ。英版と比較してもヴォリュームで上回っており、文句ない。実は英「Edsel」では、それぞれのオリジナル・アルバムのデラックス・エディションが発売されていて、そちらにはDVDも付属しているので、本当のコンプリートを目指すにはもうひと頑張りしなければいけないが、そうも付きあっていられない(といいつつ既にひとつあるのだが…)。

往年の名曲を快活に2トーン・スカ風味でカヴァーした曲の消化具合も良く、センスの良さが感じられるし、オリジナル曲の出来もいい。 音だけ聴いているとデイヴ・ウェイクリング(Dave Wakeling)とランキン・ロジャー(Ranking Roger)の声はどちらがどちらか分からないくらい似通っている。ロング・ヴァージョンやダブ・ヴァージョンが12インチ・シングルなどで発表された当時のままのものなのか、詳しいクレジットが無いのが痛いが、どれもオリジナル・ヴァージョンに勝るとも劣らない素晴らしい出来だ。解散後、現在に至るまでは、ついたり離れたりの紆余曲折があったが、ごく最近のニュースではデイヴ側は「The English Beat」、ランキン・ロジャー側は「The Beat」と名乗り、袂を分かって別々に活動している様子。まったく、もう…(苦笑)。

オークションにて購入(¥2,430)

  • CD (2012/7/10)
  • Disc : 5
  • Format: Box set, Import
  • Label : Shout Factory
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