実は今までに何度も振られている岐阜市西玉宮町の居酒屋「かめやま」。看板も無く、簾が掛かっているだけだが、カウンター席のみの店内は、いつもほぼ満員の人気店。今までに、1人ぐらい座れるだろうと外から開いている席を見つけても「予約でいっぱいで…」と門前で断られること1度や2度でなく、振られてばかりでもう挫けかけていた。実はこの店の開店時間は午後3時らしいと知って、岐阜市内での用事がちょうどその時間頃に終わった平日、まさかこんな時間なら入れないことは無いだろうと歩いて店に向かってみた。簾の横から店内を覗くと、確かに若い主人と、カウンターですでに1人客がビールを呑んでいるのが見えた。店に入ると意外な顔をされたが、大丈夫か尋ねると「仕込み中ですけど、どうぞ」とのこと。まだ奥は電気も点いていない。主人は先客とのお喋りに夢中で声がかからないので、こちらから「繁升」の冷やおろし(訪問昨年)と「ポテトサラダ」を注文。店の名物と書いてあった「いかのわた焼」を頼むと、まだ下拵えが済んでいないとのことで注文出来なかった…。残念。
ちびちびとやりながら黒板に書かれたおすすめを眺めるが、座った席から見づらく、最近めっきりダメになった視力のせいもあってあまりよく分からない。そもそも主人はずっと作業をしたまま先客(どうも出入りの業者のよう)とお喋りを続けているので、注文出来るのかも分からない。すぐ出してもらえそうなものと思い「つけもん盛り合わせ」を追加。手の空いた一瞬を狙って「南部美人」をぬる燗で追加する。酒は小さな徳利で出されたが、量が少ない(5勺位?)のですぐに終わってしまう。と、その頃に主人が多量のイカの下拵えを始めてしまった。手を休めさせるのも気の毒だし、お喋りしながらの長い下拵えにはつき合えない。見えてしまっている以上、他の酒肴を注文する気にはなれず、一度手を洗ったタイミングで勘定をしてもらった。うっかり店に入ってしまったが、早い時間では全くもって楽しめず。「いかのわた焼」食べたかったナ…。(勘定は¥1,820)
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かめやま
岐阜県岐阜市西玉宮町2-4
※岐阜市玉森町20に移転しました
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