岐阜県揖斐郡大野町あたりの近代建築を探して廻った時に入った「旧・黒野駅」近くの和菓子屋「柏鳥堂」(はくちょうどう)。いかにも街道沿いの和菓子処と言った雰囲気で、周囲ものんびりとしている。創業は昭和元年(1926)だとのこと。店に入ると意外にも店員さんは若く初々しい。いろいろな菓子が並んでいたが、こちらも最近の和菓子屋の例に漏れず、洋菓子っぽいものも作っているようだ。選んだ菓子は好物の最中「三水川の蛍もなか」。珍しく白あんと黒あんの2種類があり、詰めたてをいただけるようだ。あまり食べたことのない白あんの方をお願いした。(たぶん)店の奥で詰めてくれている様子。
せっかく詰めたてなので「旧・黒野駅(黒野駅レールパーク)」横の神社まで行ってすぐに食べてみた。あんは冷蔵庫に保存してあったようでまだ冷たい。白い(というか透明)餡の中に小豆の粒が見える。こんなあんこは初めてかも。面白い。味はしっかりと甘めの餡。詰めたてのはずだが、最中種(皮)のサクサク感はいまひとつで、サクッではなく、メリッとした食感が惜しい。もう少し調子のいいものだったら…(時間の経って皮と餡が馴染んだ最中はそれはそれでいいのだけれど)。次は他の通年菓子を何か選んでみよう。(勘定は¥120/個)
↓ 2005年に廃線になった名鉄「黒野駅」跡地に造られた「黒野レールパーク(黒野駅ミュージアム)」。駅舎は資料展示や飲食店として使われ、構内にはプラットフォームが残されている。
↓ 登録有形文化財に指定されている「北岡田家住宅」(大正7年・1918・建造)。広大な敷地で外からでは全容が掴めないほど。周囲の石垣と塀もとても綺麗に整備されている。
↓ 「柏鳥堂」の前の街道。
御菓子司 柏鳥堂 (はくちょうどう)
岐阜県揖斐郡大野町中之元891
( 大野町 おおのちょう はくちょうどう 和菓子 おんかしつかさ 谷汲線 揖斐線 名古屋鉄道 廃線 国登録有形文化財 )