多治見市のうどん店「す奈は」へ。変わった店名だが、有名な蕎麦屋の系譜「砂場」と関係があったりするのだろうか。人気だとは聞いていたが、店の前の広い駐車場がいっぱいでびっくりするほど。落ち着いた日本家屋の建物で、店に入るとちゃんと麺打ち場があり、梁の見える天井の高い昔風の店内は、土間のテーブル席も小上がり席も満席。見ていると回転は悪くなく、少し待つだけでテーブル席に案内された。何をと決めて入った訳ではなかったが、迷った挙句、品書きの前の方に「ころ」が多かったので「天ころうどん」を注文した。天ぷらの品がよく出るようで厨房に目をやるとバットの上に海老の天ぷらが山と積まれている。
しばらくして「天ころうどん」が運ばれた。冷たいうどんの上にはドーンと海老天がのり、刻み海苔、刻みネギ、練りわさび、それに玉子の黄身がのせられている。つゆはかなり濃いめ。うどんはモチっとした食感とコシがあり、旨い。うどんに多めのわさびを塗りつけて手繰っていく。海老天は残念ながら冷めてしまっているので、花開いた衣の口当たりもあまり良くない。煮込みならこの天ぷらでも大丈夫だろうが…。けれど、崩れた衣がつゆに浸ってふやけてくると独特の食感とコクが増し、これはこれで旨い。途中で黄身を溶かしてみたが、つゆの味がぼやけてしまうようで、自分は無い方が好み。次は煮込みを食べてみよう。(勘定は¥830)
手打うどん す奈は
岐阜県多治見市宝町2-49
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