大垣駅近辺で昼食を摂るべくウロウロするものの、目当ての店が定休日だったりして(←ちゃんと調べろ)、なかなかその日の気分に合う店が見つからず、思い出したのは「宝亭」。以前から一度入ってみようと思っていた洋食屋。もうすぐランチ時間が終わってしまうというくらいの時間に滑り込んだ。店に入るとカウンター席と小上がり席があり、1人だったのでカウンター席に腰を下ろす。先客は3組ほど。その内の1人は昼間から傾けていたビール瓶がもう空きそうだ(羨ましいなァ…)。カウンターの中には給仕のお姉様が2人。厨房の中も女性が2人と、年配の女性ばかりで賄っているようす。カツのメニューが多かったので、中から「みそかつライス」を注文した。
みそカツ定食とはどう違うんかな?なんて考えながら待っていると、フォークとナイフ、それに平皿にのせられたカツとライスが運ばれた。なるほど洋食の基本形。カツの付け合わせはポテサラとキュウリとキャベツの千切り。粗めの衣をまとったカツは大きめのサイズで、包丁が入れられていないので、ナイフでカットしていただく。最初から味噌タレがかけられているのだが、こちらの味噌タレは独特で、ミンチ肉が沢山入っていて、味付けは甘め。このタレだけでご飯がいけてしまいそうで旨い。お姉様(おばちゃんです)2人がカウンターの中、すぐ目の前に立ってお喋りをしていらっしゃるので、少々食べ辛いが(笑)、ナイフでカツをカットしてだんだん剥がれてしまった衣をすくい取りつつ、豚肉とよく合ったタレでナイフは止まらず、あっという間に平らげた。次はカツカレーかハヤシライスを頼んでみようかな。(勘定は¥1,000)
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↓ 寺内町にある「美濃庄商事株式会社」(昭和初期・建造)。創業が元禄(江戸中期)という300年の歴史がある塗料を扱う会社。屋根は漆喰で壁面はスクラッチタイルという和洋折衷。
↓ かつては水運の湊町として栄えた船町にある「船町常夜灯」(明治20年・1887・再建)と、「上田家住宅」(江戸末期建造)。2階の軒の高さが低い。
↓ 船町の18号線沿いでずっと気になっている建物。何の手掛かりもないのだが、屋根の上に塔が建つキュートな外観がいい。間違いなく古い建物だとは思うんだけれど。
↓ 久瀬川町にある車屋川に架かる「蛍雪橋」(大正13年・1924・建造)。コンクリート製の短い橋だが、学校の前にあるからこの名前が付いたのだろうか。装飾は大垣市章。
とんかつの店 宝亭
岐阜県大垣市栗屋町45
※令和6年7月18日を以って閉店されました
( 大垣 おおがき たからてい たから亭 宝食堂 洋食 トンカツ とんかつ 豚かつ ミソかつ みそかつ 近代建築 湊町 奥の細道 松尾芭蕉 戦前 閉店 廃業 )