道路が東西南北に通っていないため、自分がどこに居るのかすぐに分からなくなってしまうドライバー泣かせの江南市内を走っていた際に「純手打」の文字を発見して、事前情報無しで入ってみた「尾関屋」。店は団地の棟が立ち並ぶすぐ近くにあるが、周囲はいたってのんびりとした場所。駐車場に車を停め、暖簾をくぐる。店はテーブル席と小上がり席があり、厨房の横にはちゃんと麺打ち場がある。給仕は女将さん(たぶん)、調理は主人と息子(たぶん)。品書きを眺め「天丼うどんセット」を注文した。うどんは一番麺が分かり易い「ざる」でお願いする。天丼とカツ丼では天丼の方が高いのに、「天丼」と「うどん」をセットにするとカツ丼のセットよりも安くなるのが不思議(笑)。
しばらくして両方が運ばれた。「ざるうどん」には刻み海苔がかかっていて、刻みネギと練りわさびが添えられている。早速うどんから手繰ってみる。つゆは甘め濃いめではあるが、この地方の標準からいったら少しだけ薄めだろうか。うどんは強いコシがあるものではないが、ヤワでもなく、しなやかさがあり、なかなか旨い。「天丼」には海老、かぼちゃ×2、さつま芋、オクラが使われていて、天種もつゆにくぐらせてある。ご飯にかけられたつゆも多め。海老が割りとしっかりとした大きさで嬉しいが、かぼちゃとさつま芋で食感が似通っているので、ひとつかぼちゃが減らしてあってもいいかな。うどんの印象がとても良かったので、次は温かいうどんを食べてみようかな。(勘定は¥900)
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↓ 江南市と一宮市の間にある「宮田西閘門」(明治34年・1901・建造)。閘門(こうもん)は現存しないが、その遺構(石積み部分や水路)を見ることが出来る。
↓ 閘門跡につながる用水路はコンクリートで蓋がされているが、用水路自体は残っていて水が流れているようで、北側にある新しい設備の堰で治水されているようだ。
↓ 宮田西閘門のすぐ横にある建物(写真下左・建築詳細不明)。軒や窓周りの装飾が近代建築らしさいっぱい。元商店っぽいが…。道路を挟んだ向かいにある住宅(写真下右・建築詳細不明・旧・小島医院か)。昭和初期頃から流行したと思われる日本家屋+洋風客間スタイル。
↓ 200m位東にある「丸又フードストアー」(建築詳細不明)。かなり年季が入った建物。壁面に酒造の名前が並ぶ。現「キング醸造株式会社」(金露酒造は倒産)の清酒「金露」の文字も。
純手打うどん 尾関屋
愛知県江南市後飛保町薬師119
( 江南 こうなん 一宮 いちのみや おぜきや 尾関屋うどん店 饂飩 うどん 手打ちうどん 手打うどん てうちうどん 近代建築 近代化遺産 宮田西元杁 宮田用水 )