ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

花盛酒造 @岐阜県加茂郡八百津町

2017年01月18日 | 岐阜県(中濃・老舗)

川船が遡る最終地の湊町として栄えたという八百津の町並みには、栗きんとんで有名な和菓子の店ばかりでなく、酒蔵(と醸造会社)も点在している。それらがたかだか200m程の商店街にあるんだから凄い。なるほど確かに重い酒樽を運び出すのに川(木曽川)はもってこいだったろう。そのうちの1つ「花盛酒造」に入ってみた(ちなみに向かいは酢で有名な「内堀醸造」)。花盛酒造の創業は明治19年(1886)だそう。

外観も質素だが、ガラス木戸を開けると中もとても質素。ひっそりとしてちょっと入り辛い雰囲気もある。表に何かしら銘柄や価格などの案内があればもっと近づき易いかも。土間の上に樽を利用した台が置いてある。応対してくれたのは若い方。最近の酒造は若い人達が活躍して活況を呈していて、素晴らしい。日本酒の未来は明るいゾ。

購入したのは「辛口純米 秋あがり」という酒。ラベルは大正時代の復刻だとか。お試しなので4合瓶で。酒米は「ひだほまれ」と一般米。日本酒度は+9ということで、かなりの辛口を想像していたが、口に含むとそれほどの押しの強さは感じない。地酒らしい独特の香りと酸味があって、呑み慣れていない人にはちょっととっつきにくい口当たりかもしれない。ぬるめで燗をつけると香りは上がり、口当たりはまろやかになっていい感じになる。にしても、どちらかというとしっかりとした味の酒肴に合うかな。こちらの酒造は搾り方にこだわりがありそうなので、次はそんな点にも注目して買ってみよう。(勘定は¥1,050)

 


 

↑ すぐ近くには「玉柏」という銘柄で有名な「蔵元やまだ」の黒塀が。花盛酒造と100m程しか離れていない。

 


 

花盛酒造株式会社

岐阜県加茂郡八百津町八百津4091

 

( 八百津 やおつ はなざかり 花盛 花盛酒蔵 はなざかりしゅぞう ひだほまれ 蔵元 栗きんとん 山田酒造 たまかしわ  )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする