10年程前に廃業した江南の銭湯「広見湯」の味のある建物を観賞したあと、すぐ近くに和菓子屋を発見。ついでに寄ってみた。和菓子屋に行く際は、出来るだけその店の名物や、得意な菓子を調べてから伺うようにしているが、飛び込みだったので前知識は全く無し。店の前まで来ると、幸い駐車場の案内板に「銘菓 茶筅最中」と書いてあったので、それ目当てで中に入る。こじんまりとした店の中にガラス・ショーケースがあり、色々な菓子が並んでいる。どれも値付けは安め。その中から「茶筅最中」と「栗餅」とやらを購入してみた。のんびりとしたおばちゃん(女将?)が紙袋に入れてくれる。
家に持ち帰ってから紙袋を開けてみた。茶筅最中は本当に最中種(皮)が茶筅(ちゃせん)の形をしており、そのずんぐりとした形が何だか可笑しい。もちろん形が形なので、あんこが入るスペースは沢山あり、中にはつぶ餡がたっぷりと入っていた。旨い。栗餅は中に栗がゴロゴロと入った羽二重餅。しっかりと甘く、柔らかい皮と中の栗の食感が楽しい。どちらもしっかりと濃い抹茶を点てていただいた。次は看板に書いてあった「うす皮まんじゅう」を買ってみようっと。(勘定は各¥150/個)
↓ 見事な看板建築「広見湯」(建築詳細不明)。重厚な壁面と窓周りのかっこいい装飾が見もの。壁はストンと終わっていて、裏は下見板張りの木造の建物。入口はサッシに変わってしまっている。2階に見える部分はどうなっているのだろう。一度入ってみたかったナ。その昔、周囲にはどんな建物が建っていたのだろう。
御菓子司 八雲堂
愛知県江南市古知野町本郷176
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