ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

サイトウハム @愛知県犬山市

2014年09月10日 | 愛知県(尾張)

用事があってよく訪れる犬山市においしいハム、ソーセージの店があると聞いて早速訪問してみた。犬山駅の東側、ちょっと入り込んだ場所(犬山警察署近く)にある「サイトウハム」(創業1976年)。早くから無添加を標榜して、ドイツの技術を採り入れるなど先進的な会社のようだ。工場併設の店舗があり、店の前には広い駐車場がある。店舗スペースは小さく、店頭にはその場でドイツビールとソーセージなどが食べられるイートイン・スペースもある。ホットドッグが旨そうだが、この日は購入のみ。

店に入るとガラスのショーケースの中に様々なハム、ソーセージ類が並んでいる。それと共に様々なコンクールで受賞したというメダル等が飾ってあった。生肉や加工品も扱っているようだ。ドイツ・ハムには全然詳しくないので、見た目だけで「ヴァイスブルスト」と「チューリンガーブルスト」という種類を選んで家で調理してみた。どちらがいいのかはよく分からないが、茹でと焼きでそれぞれ試してみる。白くプリッとしたヴァイスブルストは噛むと、きめが細かく、鮮度の良さがうかがえる。ハーブも控えめだが効いている。本場では皮を剥いて食べるらしいがそのまま食べた。旨い。ビールがすすむなァ。チューリンガーブルストの方は細長く、少し硬めの肉肉しい食感。いわゆる粗挽きで、少しピリッとしたスパイシーさがあって、これも旨い。半分茹でてしまったが、本来はこんがりと焼いて食べるみたいだ。

別の日には店頭で販売している旨そうなホットドッグ(ブラートヴルスト)を目当てに行ってみたのだが、残念ながら台風接近の為か店頭販売中止とのこと…。残念。結局、店内で特製粗挽きフランクを購入。これも旨かった。次こそは店頭で…出来れば嫁と一緒に行ってドイツ・ビールも…。(勘定は¥600~800程/パック)

この後の記事はこちら (2)(3)(4

 

サイトウハム

愛知県犬山市松本町1-162

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つたや (2) @岐阜県各務原市

2014年09月09日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

2

変わらず何度も訪れている名酒場、JR鵜沼駅前の「つたや」。仕事が早く終わったので勇んで駆けつけたが、この日もまだ明るい5時ながら、店内はすでに満員の客。ベンチシートなので、無理にスペースを空けてもらい、なんとか潜り込ませてもらった。前回は自動車で、止むなくノンアルコールビールだったけれど、今回は橋向こうの犬山に用事があった嫁に送ってもらったので晴れて呑む事が出来る(ちなみに岐阜県各務原市鵜沼と愛知県犬山市は木曽川を間に挟んで隣り合っています)。迷わずお酒を注文。小さなチロリに入った燗酒とコップが運ばれる。若い衆に珍味(開店直後のみある希少な部位の肉)が残っているか訊くと、「ナンコツ」だけ残っていると言われたので、それと「きも」、「とん焼き」を注文した。

家族でやっているお店だが、この日はまだ早い時間とあってご高齢の大旦那が大きい焼台を担当。小さい方の焼台を若旦那が担当していた。焼台の前は灼熱だし、注文が山のように入るのだが、かくしゃくとしていらっしゃる主人は次々と串をのせていき、団扇で扇いで火力を調節していく。そのうしろで若旦那が焼き、若い衆(お孫さん?)と女性陣が注文や配膳を仕切る家族総動員体制だ。土曜日のこの日の客は圧倒的に中年男性グループが多い。きっと4時からしこたま飲んでいたのだろう、ポツポツと空く席も出てきた。でも後からすぐに客が入るので常に満席状態。寂れた駅前の通りで、ここだけ人口密度が目茶苦茶高い(笑)。

もっと通いたいが、こちら方面に用事があるときはほとんどが自動車なので、いつも欲求不満が溜まっていたが、この日は気にせず少し長居して、追加で「心臓」や「焼肉(さがり)」、味噌おでんの「ごぼ天」と「どて(ホルモン)」と「ちくわ」などを注文。相変わらず肉類の鮮度は抜群。お酒も何度もおかわりした。串のタレは濃い味付けだし、塩も強めなので、どちらかというとビールの方が合うと思うが、結局この日は燗酒で通す。

店がひと山越えて注文が落ちついてくると、ここで大旦那はお役御免。したたる汗を拭きつつ「お先に」と店を去っていくが、客が皆、その背中に「お疲れさま」と声をかけるのが何ともいい雰囲気。自分もよく呑み、よく食べて、いい気分になったので席を立った。いつもは1枚くらいだが、この日はたくさんいただいたなぁ。(勘定は¥3,100)

 ↓ 歩いて犬山橋(大正14年・1925・建造)を渡る(写真は名鉄犬山線の鉄橋)。以前は車も電車と一緒にこちらの鉄橋を渡った。

2

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この後の記事はこちら (3)(4

 

つたや

岐阜県各務原市鵜沼山崎町3-146-2

 

(炭火焼つたや 鵜沼駅 とん焼き 焼きとん ホルモン ホルモン焼き)

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Harlem Sessions / Various Artists

2014年09月08日 | ソウル・ファンク・R&B

Harlem

Harlem Sessions / Various Artists (2002)

ジャケはチープだし、若干安易な企画の廉価CDと片付けてしまいそうになるが、この「~Sessions」シリーズは侮れないクオリティーを持っていて、過去にも何作か購入している。この作品は副題を「A Selection of Cinematic 70's Soul and Funk」として、70年代のサントラで印象的な音楽を提供したアーティストを多数収録。ハーレムと謳うだけあって、もちろんブラック・ミュージックが主体。採用されたそれぞれの映画を全部見ている訳ではないので、感情移入とまではいかないが、ゴキゲンな有名曲ばかりのコンピなので充分楽しめる。もう少しライナー・ノーツなどでその映画(せめて題名だけでも)などについての詳しい説明があるといいと思うんだけど。

どの曲も70年代らしさたっぷりのベースラインが印象的。ほとんどリード・ベースと言えるような目立ち方で、ベース&ドラムの屋台骨リズム隊で曲を引っ張っている曲ばかり。インスト曲も多いが、このあたりが70年代サントラの特徴と言えるかも。70年代にアメリカで育った人ならビンビンくる選曲なんだろうなァ。

学生の頃に、色々な国籍の留学生と共にニューヨーク観光をしていて、夜遅くにダウンタウンで道に迷い、腹が減って仕方なく入ったファスト・フードの店が、いわゆるソウル・フードを売る黒人ばかりが客の店で、ちょっと怖い思いをした事がある。その時一緒に居たのは米白人女性、南アフリカ白人女性、ドイツ人男性と自分だったが、まるで70年代のアメリカ映画を見るような雰囲気だった。なぜそんな所で普通にフライドチキンとハンバーガーを頬張ったのかはもう記憶にないが、かなり違和感というか強い好奇の視線を感じた覚えがある(当たり前だ)。これこそ「若気の至り」というやつだったのだろうか。その店でBGMがあったかどうかは覚えていないが、もしあったとしたらこの2枚組CDにRunDMC(80年代半ばだったので)を足したようなものだったに違いない(笑)…。

オークションにて購入(¥351)

  • CD (2002/2/26)
  • Disc: 2
  • Format: Import
  • Label: Sessions
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    歓酒亭 大安 @名古屋市熱田区・金山

    2014年09月07日 | 名古屋(熱田区・中川区)

    Photo

    名古屋のターミナル駅「金山(かなやま)」。この駅近辺は飲み屋が多いが、その中でも、名古屋の大衆居酒屋を語るのに外せない「歓酒亭 大安(だいやす)」を目指す。大津通の金山橋を越えてすぐを東へ。JRの線路沿いを歩いて行くとポツンといった感じで建っている。裏は波寄神社の小さな祠がある。まだ明るい夕方5時に店に着くと、ちょうど赤提灯に灯が入り、店の方が暖簾を掲げるところだった。早速中へ。

    コの字カウンターになっていて、向かって左側が折りたたみスツール可の席、右側が立ち飲み席。「座りますか?」と訊かれたが、歩き疲れていたので座らせてもらう。店の端に束ねてあるスツールを自分で持って奥へ。すでに先客が1組。カウンターの目の前には短冊に書かれたメニューが所狭しと貼られていて心躍る。どれも値付けは200~300円台ととても安い。店名にも納得。奥の厨房には男性が、そしてカウンターはお姉さん達が仕切っていて、入ったばかりだろうバイトの男の子も数名。お酒をぬる燗でもらい、心刺し(若鶏)を注文した。

    そうこうしている間にも次々と客が入ってくる。立ち飲み側のスペースにも続々。お姉さんから出来るだけ奥に詰める要請があり、自分のスツールも更に30㎝奥へ。値付けの安い店だけに、少しでも客を入れないといけないだろうことは皆承知。客も協力して場所を確保。このあたり、さすが名酒場。あうんの呼吸で成り立っている。客の年齢層はもちろん中年が多いが、若い方達も居て様々。

    コップに注がれた酒と心刺しが配膳される。こちらは刺しの品書きがあるだけあって、値段は安くとも肉(三河産若鶏)の鮮度と質は良い。量は少ないが、酒呑みにとってはかえって好都合。いろいろ楽しみたいからね。この時点ですでに初対面の隣の男性と言葉を交わしている。相手は1人で来られていた中高年の方だったが、話して行くうちにあるスポーツの世界の指導者であることが分かり、その方も指導した著名人(オリンピック選手とか)の話がポンポンと聞けて興味深い。

    「本日の刺身」と書かれた品書きからカワハギを追加。ちゃんと肝醤油を出してくれるところがうれしいな。追加の酒は他の銘柄もあったが基本の菊川で通した。賑やかな店の喧騒を味わいながら、時々隣の方と会話を交わし、時間が過ぎていく。まだ食べたいものばかりだが、そう長居は出来ない性質なので、鱧の天ぷらと鶏肝の塩串焼きを食べ終わったところで勘定をしてもらった。それでも30分強は店に居ただろうか。格安でも手抜きの無い酒肴と旨い酒を呑み、勘定の安さに驚いた。外に出てもまだまだ明るい。(勘定は¥2,000程)

    この後の記事はこちら

    歓酒亭 大安

    愛知県名古屋市熱田区波寄町22-24

    (歓酒亭大安 かんしゅていだいやす かんしゅてい だいやす)

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    天寅 @名古屋市西区・那古野 (※閉店)

    2014年09月06日 | 名古屋(中村区・西区)

    Photo_2 

    名古屋の古い商店街「円頓寺(えんどうじ)商店街」の外れにある昭和39年創業の天ぷら屋「天寅」。店構えに風情があり、なんともいい雰囲気なので以前から気になっていたが、平日の昼の営業だけのようなので、なかなか行く機会がなかった。名駅で仕事の用事があった際に、昼食をとる時間が出来たので、少し歩いて訪問してみる。下町の雰囲気を残し、所々に屋根神様が残る狭い路地を抜けて、円頓寺商店街を横切ったところに店がある。こちらの箸袋には「円頓寺金刀比羅横町」と書いてあったので、昔はこういう呼び名で商店が連なっていたのだろう。

    暖簾をくぐると、小さいカウンターに、テーブル、小上がりという小さな店だけれど、店内にはほぼ満員の客。かろうじてカウンターが空いていたので座らせてもらう。小さい暖簾がかかったカウンター前の厨房では主人が次々と調理をこなしていて大忙し。調理が終わった品から給仕の女性に「〇〇どうぞ!(○○=料理名)」と渡している。揚げる油の音と香りでいやがうえにも食欲が刺激され、待ちわびていると、しばらくして自分の天丼(並)が味噌汁と漬物と一緒に運ばれた。

    浅めのプラスチックの丼に入った天丼は海老が2つと鱚と紫蘇と海苔。多めのつゆで衣の表面が少し柔らかくなった天ぷらをご飯と共にがっつく。旨い。濃いめの味付けの天丼には赤だしの味噌汁が合うなァ。ご飯の量はさほど多くないので、あっという間に平らげた。勘定を済ませると、「お待たせしてすいません」とご主人。いえいえそんなに待ってないですよ。(勘定は¥730)

     ↓ 写真は通り道にあった中村家の屋根神様

    Photo_3

     

    ※昨年より「しばらくの間休みます」の貼り紙がありましたが、残念ながら閉店されたようです(平成30年4月現在)

     

    天寅 (てんとら)

    愛知県名古屋市西区那古野1-6-22

     

    ( 那古野 円頓寺 円頓寺商店街 天婦羅 天麩羅 てんぷら 屋根神様 閉店 廃業 )

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    三日月バル @岐阜県岐阜市

    2014年09月05日 | 岐阜県(岐阜)

    岐阜市内で呑んで、家に帰る前の午後10時過ぎ、〆に向かってしまったのはまだオープンして1年くらいの「三日月バル」。JR岐阜駅から北へ向かった路地にある。最近どこもお洒落なバルが増殖しているが、このお店もそうかと思えばちょっと違う。目当ては酒ではなく、カレー。それも南インドカレー。以前JR岐阜駅構内に「エリックカレー」(そうです、あの八重洲地下街で人気のあの店の系列)という店があり、店はカフェみたいな中途半端な感じだったけれど、そこで出していた南インドのカレー(ミールス)がカレー好きな人にめっぽう評判だった。自分も何度か行って食べたが、教えてもらったところによると、南インドは菜食主義者が多いらしく、カレーも野菜と豆を多用して、サラッとしていて、それでいてスパイスの爽やかさが強い、旨いものだった。それが、評判にも関わらず、なぜか店名や営業形態がコロコロと変わり、結局今はどうなっちゃったのか…(その後は知らず)。会社経営の店はよく分かりません。それはさておき、そこでそのカレーの調理を担当していたという女性がやり始めた店となれば、とりあえずお酒よりもカレーが気になる。

    店は明るいカラーの扉でお洒落な雰囲気。カウンターにスツールが並んでいて、この日は平日の夜遅い時間とあって先客は数名のみ。カウンター内には女性がひとり。この方が例の方かな。とりあえず時間も無いので、酒も頼まずに「3種のカレーとライス」を注文した。厨房といってもあまり大きくないので調理はここでしていないかもしれない。カレーもレンジで温め直していたようだ。しばらくしてステンレスの大きなプレートに同じくステンレスの小鉢が3つ載ったカレーが配膳された。

    鼻を抜ける爽やかなカレーの香り。ライスは長粒種のバスマティ米(たぶん)。パクチーが少しと少量の和え物みたいなのものが添えられている。パーパド(薄い煎餅みたいなの)も1枚のっている。いつも思うんだけれど、これって砕いて混ぜるのか、そのまま食べるのか…。3種はサンバールとキーマ・カレーとあと何だったっけな。サラッとした口当たりのカレーは香り良く爽やかで、辛さもしっかりあり、もちろんライスとの相性は抜群。食後もすっきり。出身の店と変わらず旨かった。カレーの事には全然詳しくないが、最近巷に溢れるナンをメインにしたインド・ネパール人の店で食べる油の多いカレーよりもずっと好み。胃がもたれることもなく、どれだけでも食べられそう。ちょっと慌てて食べたので、またゆっくり味わって食べたい(ここバルだけど…)。(勘定は¥1,150)

    この後の記事はこちら

     

    三日月バル

    岐阜県岐阜市住田町2-20

     

    (みかづきバル エリックサウス エリックカレー ニュートンサーカス)

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    The Alternative Rock Collection (DVD BOOK) / Various Artists

    2014年09月04日 | DVD

    Alternative

    The Alternative Rock Collection DVD Box / Various Artists (2012)

    これはヒドイDVDだ(笑)。オルタナティヴというロック・ジャンルの有名アーティストのライヴ映像を集めたコンピレーションDVD。DVDブックという体裁をとっている。ただブック部分に読むべき情報は皆無なので無視してもいい。宝島社の出版だが、今では自分が若かりし頃に毎号買って少なからず影響を受けたサブカルチャー雑誌「宝島」を出していた会社とは思えない出版社になってしまった気がするが、それでもDVDブックとしてはコレコレなど、なかなかの内容のものもあったので、中古店で新品が50円というガキがお菓子も買えないような値段につられてつい買ってしまった。

    収録アーティストと収録曲は、

    ・Green Day -「When I Come Around」「Geek Stink Breath」
    ・Red Hot Chili Peppers - 「Suck My Kiss」「Blood Sugar Sex Magik」
    ・Nirvana - 「Smells Like Teen Spirit」「Rape Me」「Territorial Pissings」「Heart Shaped Box」
    ・Ramones - 「I Wanna Be Sedated」「Beat On The Brat」「Blitzkrieg Bop」
    ・Guns N' Roses - 「Down On The Farm」

    と豪華。オルタナというジャンルで括っていいかどうかは別として、悪くない面子。ニルヴァーナが大フィーチャーされているのは仕方がないだろう。収録曲も有名曲中心で、映像もスタジオ映像、ウッドストック94やUSフェスティヴァルなど、有名なものが多く、演奏内容もなかなか。でも…画像が酷い。当然、オフィシャルとは比べてはいけないが、どう見てもブートレグ(海賊盤)にも負ける荒い映像で、どこから探してきて権利を獲ったのか、なぜこの画質なのか、皆目分からない。それぞれは悪くないのにもったいない。これ正規の値段(¥1,260)で買ったら怒るなー。映像は消して音だけ聴くのが吉。

    中古店にて購入(¥54・笑)

    • 大型本: 7ページ
    • 出版社: 宝島社 (2012/7/14)
    • 言語: 日本語
    コメント (2)
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    ミヤ @名古屋市中村区・中村公園 (※閉店)

    2014年09月03日 | 名古屋(中村区・西区)

    2_2

    中村公園の豊国神社参道にある喫茶店「ミヤ」。車に乗って近くのとある会社を探していた時にウロウロしていて店の前を通ったら、その古体な店構えに釘付けになってしまった。結局当初の目的は果たせず、午前10時頃にここに舞い戻ってきた。店の隣に小さいながら駐車場(2台程)があったので、車を停めて店へ。サンプルの入ったショーケースが健在。店に入るとほぼ満員。高齢の方が多く、近所の憩いの場となっているようだ。きっとモーニングを目当てに来ているんだろう。自分はすでにお腹が減っていたので、スパゲティ-が出来るか聞いてみると11時からだと言われたので、思い悩んだ挙句、出直すことに。もう鉄板スパゲティ-の口になってしまっていたので…。

    正午近くになり出直すと、今度は駐車場が一杯で停められない。グルグルと近辺を走って時間を潰し、やっと駐車場が空いた。店に入ると満員ではなかったが、男性の1人客と家族連れが多い。みんな今度は食事目当てで来ているようだ。人気あるんだなぁ。

    スパゲティーはイタリアンとミートとインディアン(カレー)がある。子供の頃はミートソースが大好きだった。もちろん市販されているようなベタな味のもの。昔はトマトソース主体のミートソース(ボロネーゼなんていう名前を知ったのはずっとあと)はあまり出回っておらず、母が家で作るトマトとセロリたっぷりの本格的なミートソース(ボロネーゼ)は正直苦手だった(母さん、ゴメンね・笑)。懐かしいベタな味を求めて今日はミートスパゲティーを注文してみた。

    しばらくして鉄板にのったミートスパが運ばれる。マッシュルームとグリンピースが入り、もちろん鉄板の上には溶き玉子が流し込まれている。ここは最初からたっぷりの粉チーズがかけられているが、結構な量なので苦手な人は困るかも。玉子が固まってしまわないうちにフォークを入れる。やや太め、柔めの麺にソースと玉子が絡まり、旨い、そして熱い。ミートソースは「正調日本の」と言いたくなるような定番の味付け。多めに油が引かれているのだろう、玉子は鉄板に貼りついて固まってしまう事もなく、最後までおいしくいただいた。店内に煙草の自動販売機が置かれ、各テーブルには徳用マッチが置かれているような「昭和」なお店で食べる鉄板スパゲティはいいなァ。(勘定は¥600)

    ※2019年11月に閉店されたそうです

     

     ↓ 帰りに寄った「トヨタ産業技術記念館」のダルマセリカGT。かっこいい。欲しい…。

    Gt

     

    ミヤ

    愛知県名古屋市中村区中村町8-54

     

    (喫茶ミヤ 喫茶 ミヤ コーヒーミヤ)

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    山本屋本店 大門本店 @名古屋市中村区・太閤通

    2014年09月02日 | 名古屋(中村区・西区)

    Photo_2

    名古屋名物「味噌煮込みうどん」で有名な店と言えば「山本屋」。この地方出身でない人にも名前は知れ渡っているが、実は同じ山本屋でも2つの系列があり、この地方の人でも混同している人が多い。自分も昔は気にもしなかったので、どちらの店で食べたのかなんて考えたこともなかったけれど、最近はネットや書物のおかげでいろいろと背景を知ることが出来る。自分も見た事があるが、以前はこの2店、各ホームページ上でもあからさまに敵対意識むき出しだったけれど、今はどちらも抑えているようだ(笑)。以前からこの2店の味噌煮込みはこの地方においてもちょっと特殊だと感じていたので、この地方の食べ物を見直して食べまわるようになったのを機に、改めて食べてに行ってみた。

    まずは「山本屋本店」の大門本店。大門(おおもん)とは名前からも想像出来るように、その昔は花街だったところ。中村遊郭の名は全国に知れ渡っていたらしい。以前、この付近を自転車や徒歩で散策し、残っている遺構を見て廻った事もある。店は太閤通に面していて、駐車場は100m位離れたところに13台分ある。車を停めて店へ。

    店はごく普通のビル。広々とテーブルがとってあり、小上がりと奥に厨房が見える。階上や座敷があるのかは分からないが、思ったよりも席数は少ない。さっそく基本の「味噌煮込みうどん」を注文。味噌煮込みにはご飯というのが定番だけれど、最近食べすぎなので我慢。すぐに小鉢に入った漬物(胡瓜、白菜、玉葱スライス)が運ばれてくる。確認はしなかったが、お替わりが可能とのこと。

    しばらくして定番の穴の開いていない蓋がかぶされた土鍋が運ばれた。この蓋は受け皿代わりに利用する。濃い色の出汁をすすってみる。意外とサラッとしていて旨い。自分の過去の記憶だともっと濃くて、しょっぱいイメージがあったのだが…。中にはひね肉が1片だけ入っていた。麺をひと口。硬い麺だとは思っていたが、これも過去の記憶のように芯が白く残ったようなものではなく、やや硬い程度。悪くない。自分の記憶はもう一方の山本屋? それとも支店の違い? それともあまりの長い年月に、その特徴が増幅して記憶されたのかな? 何しろ久しぶりにおいしくいただいた。ちょっと値段は高いが、やっぱり食べてみないと分からないなァ。次は総本家の方に行ってみないと。(勘定は¥1,080)

    ↓ 近くの大門銀座(左)と味のある意匠の中華料理店(福盛楼) ※廃屋です

    Photo Photo_2 

    山本屋本店 大門本店

    愛知県名古屋市中村区太閤通6-5

    (山本屋本店 山本屋 山本屋総本家 やまもとや おおもんほんてん みそ煮込み)

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    三楽 @岐阜県岐阜市

    2014年09月01日 | 岐阜県(岐阜)

    Photo

    以前から一度行きたいと思っていた岐阜市内の居酒屋「三楽」。岐阜駅や柳ヶ瀬から離れた場所にあるので、なかなか訪れる機会がなかったが、この日は最初から行こうと決めて公共交通機関(バス)を使って近くまで行き、バス亭から歩いて店まで行ってみた。幹線道路沿いにはあるが、近辺にはあまり商店が多くなく、夜になるとひっそりとした感じ。ここだけ風情ある軒先に杉玉と提灯がぶら下がっていた。

    店に入ると、靴を脱いで上がるスタイル。木材をたくさん使った意匠。先客は奥にいるようで店内は空いていたので、迷うことなくお惣菜ののった皿が並ぶカウンターに座った。そんなに古い店ではないと思うが、照明といい、水屋箪笥といい、しっとりと落ち着いた雰囲気で落ち着ける。女将さんが出ていらっしゃって、日本酒を飲むことを告げると、後ろの冷蔵庫から何本か選んだものと付き出しを出して下さった。玉柏、津島屋(御代櫻)など地元・岐阜の酒を取り揃えているのも嬉しい。酒瓶を何本かカウンターに並べてもらったまま呑んでいると、「好きに注いでもらっていいですよ」と信じられない様なうれしいお言葉。恐縮しつつも、あまりそんな機会は無いので、お言葉に甘えて、味比べをさせてもらった。つまみにはポテサラ、酢の物など、皿に盛ってあるものからいくつかを頼む。どれも日本酒の味を邪魔しない、地味ながら旨いものだった。

    そのうちに御主人が奥から出てきた。奥には囲炉裏の部屋があり、先客はそちらにいるのだとか。自分が日本酒を飲んでいるのが分かると、自然に日本酒の話になり、以前はほとんどお酒が飲めなかった(!)という主人が冷蔵庫から次々と新しいお酒の封を切って注いでくれる。たくさん開けさせちゃって大丈夫かな、と心配になるが、たぶんどれをどれだけ呑んだなんて最初からつけていないのだろう。主人が自ら酒造とかけあい、特別に作ってもらったという酒もある。そのうちのひとつは「飛びっきり」(玉柏酒造)といい、ラベルも自分で書いてデザインしたのだとか。店内の意匠も自分で考えて、古い木材を探したというから、そういうの好きなんだろうな。すごい。

    追加でおでんを何品かもらう。こちらのおでんは味噌ではなく、澄んだ出汁で、少し粗挽きの胡椒をかけるのが特徴。自家製の豆腐の味噌漬けなど、どれも日本酒にぴったりで、ついつい杯がすすんでしまう。もうどのお酒をどれだけもらったか、全然覚えられない。…幸せ。主人も女将さんも、物腰はあくまで穏やかで、しみじみと旨い酒を味わうことが出来た。こんな店が自分ちの近くにあったら、なんて思っていると、「たまに来るからいいんですよ」と御主人。うん、でも…またすぐに行きたい(笑)。

    三楽 (さんらく)

    岐阜県岐阜市西野町6

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