気持ちの良い天気が続きます。
昨日は、念願の温泉(家の近くの)へ相棒と行きました。
カイカイが続き、プールも温泉もお預けだったので…
本当に昨日は、ゆっくりゆったり温泉に入りました。
体のこりがほぐれて、気持ちも楽になりました!
(肩こりが頑固にほぐれなくて、シップも効かず…首も重たく…足も肩も、強力な
バブルでスッキリ、レモンのアロマスチームも浴び、)
そして、美味しいものもいただいて満足の一日でした。
1ヶ月に一回は、温泉に入りたいなぁー
これからは、寒くなりますので、岩盤浴もよいですね。
温泉好きには、たまりません。。
今日は、暫くぶりに「高野山教報」からご紹介します。
『三つの力』
北原 隆義(石川県 妙観院住職)
田舎で静かに暮らしているおばあさんがいました。最近年をとってきたせいか、
めっきり体が動かなくなってきました。食事の量も減ってきたので、ある日思い立って、
都会の大きな病院で診てもらうことにしました。
「先生、私はこのところめっきり弱くなってしまったんですが、どこか悪いんじゃないで
しょうか」とおばあちゃん。
これを黙って聞いていた先生は、聴診器をあてて診察を行うと、にこにこしながらこう
言いました。
「おばあちゃん、別にどこも悪いところはないようだが、今日はひとつ元気の出る薬を
出しておきましょう」。そして薬の処方箋を手渡しながら、「このとおり、一日三回ずつ
七日分の薬を出しておくから、白湯といっしょに飲んでごらんなさい」。
おばあちゃんは言われるとおりその紙切れを受け取り、受付で支払いを済ませると
家へ帰って行きました。
次の日、おばあちゃんはお医者さんに言われたとおり、薬を飲むことにしました。
たんすの引き出しからハサミを取り出し、昨日お医者さんからもらった処方箋という
ものをチョキチョキと切って、きれいに七等分しました。それから七つに切り分けた
細長い紙切れを、今度はさらに三等分に切っていったのです。
なぜって、七日分で一日三回の薬を飲むように言われたからです。
それからおばあちゃんは、まじめに白湯といっしょにその紙のお薬を飲み始めました。
すると、あれほど衰えていた体に気力が満ちてきて、三、四日もすると見違えるように
元気になっていました。
おばあちゃんは丁寧な人でしたから、一週間後、そのときのお医者さんにお礼を
言いに病院に向いました。お医者さんはことの一部始終を聞き終えると、にこにこ
しながら「とにかく元気になられて本当に良かったですね」と頷きました。
おばあちゃんは紙切れで治ってしまったのですね。なぜ治ってしまったのでしょうか。
仏教をお開きになったお釈迦さまは、この世の中のすべてのものはそれ自体単独で
存在しているのではなく、お互いに深く関係し合っているとお悟りになりました。
「悟る」というのは、現実のこの世界にありながら、そのままで全然違う価値に輝くと
いうことです。そういうことに気付くということです。
このことをもう少し分かりやすく説いた方がいらっしゃいます。弘法大師空海という、
一人の聖者です。
お大師さまは、「自力」「他力」「法界力」という三つの言葉に分けて説明しています。
一つ目の「自力」とは、自分の中の生きよう、生きようとする力のことです。
二つ目は「他力」、これは私の中の命を育み慈しんでくれようとする力です。
三つ目は「法界力」、これは自力と他力という二つの力を入れる器のことです。
自分の命が全身全霊を上げて生きよう、治ろうと力を尽くし、外からはその命を
守ろう育てようと大きな命が働きかけてくれる。そしてその二つの力、二つの命が
いつかどこかで巡り合う。これが三つの力ということです。
自分の力だけでなく、他からの力だけでもない。この二つの力が法界力という
かけがえのない舞台を借りることによって、初めて光輝くのです。
自分のこの命が他の命と深くかかわり合い、命と命がまさにある場所で出会う
その瞬間、それが私たちがこの世に生を受けたということの大切な意味だと
思います。
生きる喜び、生きる悲しみ、祈り、願い、すべての命がどうかその命を全うでき
ますように。それにしてもおばあちゃん、治ってよかったですね。
私が、おばあちゃんになったら…こういうおばあちゃんになりたい!
最新の画像[もっと見る]
-
春がそこまで 2日前
-
春がそこまで 2日前
-
春がそこまで 2日前
-
春がそこまで 2日前
-
春がそこまで 2日前
-
春がそこまで 2日前
-
春がそこまで 2日前
-
食にまつわることわざ 1週間前
-
さわり 1週間前
-
ドクターQ&A 高血圧 2週間前