天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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第20回世界囲碁選手権/依田・張栩が準決勝進出

2007-06-12 21:07:14 | プロ棋戦

 第20回世界囲碁選手権・富士通杯の準々決勝が6月2日、ソウルで行われた。
 日本代表は依田紀基九段、張栩九段ともに勝ち、準決勝に進出した。日本は昨年まで2年連続でベスト4入りを逃すなど不振が続いており、2人が勝ち上がったのは8年ぶり。
 準決勝は依田九段―朴永訓九段、張九段―李昌鎬九段の組み合わせで7月7日、東京・市ヶ谷の日本棋院で行われる。

               (読売オンラインより抜粋)

     ◇    ◇

日本主催の世界棋戦ですが過去19回の優勝内訳は韓国:12回、日本:6回、中国:1回。
第10回大会で日本の小林光一九段が優勝して以来、韓国は前回まで9連覇と独走状態となっています。

今大会は準々決勝の段階で韓国:3人、中国:3人、日本:2人でしたが、日本の依田・張栩が勝ち日本:2人、韓国:2人の準決勝対決となりました。

世界棋戦としてもっとも歴史ある本大会、ぜひとも日本に優勝をもたらしてほしいものです。

     ◇    ◇

国際棋戦における日本の二枚看板である依田九段と張栩碁聖ですが、依田九段は海外対局でもほとんど和服のようです。最近は浪曲にハマッているようで「清水の次郎長」を思わせます。
一方の張栩碁聖は黒っぽいスーツ姿が多く、クールなスナイパーという雰囲気です。

勝負の世界では外見など関係ないかもしれませんが、個性と棋風はリンクしているように思います。

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大ヨセ、どこが大きい?/風鈴会

2007-06-11 20:56:16 | 囲碁

Wind_1_3_6  昨日(6/10)は定例の「風鈴会」の日、今回の講座は「さあ大ヨセです。どこが大きい?」。

大ヨセの順番としては隅、辺、中央、そして現ナマ(石取り)が基本とのことでした。
確かにTVの囲碁番組の解説などでも、「中央のヨセは小さい」というのをよく聞きます。
でも実戦で打っていると中央の景色が大きく見えて、ついそちらに石がいってしまいます。

「この手何目?」という数値で判断できればいいのですが、そのレベルに至らないザル碁党としては前述のヨセの順番を参考に考えてみたいと思っています。

ただ問題はヨセの段階になる前に決着してしまったら意味ありませんので、「ヨセの巧拙」で勝てるような展開を心がけようと思っています。

   ◇   ◇   ◇

ヨセは勝負を決める重要なポイントですが、地味な分野といえます。
アマチュアの場合、「華麗なサバキ」、「怒涛の攻め」、「危機一髪のシノギ」などダイナミックな展開に醍醐味を感じる人が多いと思います。
でも地道に一つ一つ積上げる地味な展開も、「玄人」らしい楽しみ方かもしれませんね。

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世界アマ選手権2007/中国の単子騰選手優勝

2007-06-09 21:23:46 | アマ棋戦

世界68の国と地域から代表が集まり、アマチュア世界ナンバーワンの座を争った、第28回世界アマチュア選手権(5/28~31)は、中国代表の単子騰選手(13歳)が8戦全勝で初優勝を飾った。
2位は韓国代表のドンハ・ウー選手、日本代表の森洋喜選手は7勝1敗で3位だった。

       (日本棋院HPより抜粋)

   ◇   ◇   ◇

優勝した中国の単子騰選手は13歳、中国の英才教育はすごいですね。過去本大会での優勝者同様、いずれプロ棋士として国際棋戦に登場してくるでしょう。

いままでの優勝者の国別内訳は中国:16、日本:8、韓国:3、香港:1と中国が圧倒しています。
中国はプロ予備軍として、また国家代表としての使命感が強いのでしょう。
以外なのは韓国ですが実力ある少年たちは、日本の院生と同じ扱いなのでしょうか。

日本の優勝者では第14回の菊池康郎さん、第17回の平田博則さん、いずれも60歳を超えての優勝。
年齢差を感じさせない両雄の優勝は、日本の誇りといっても過言ではないと思います。

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大竹英雄名誉碁聖九段 、副理事長就任

2007-06-08 09:42:01 | プロ棋士

 5月29日開催された理事会にて、一身上の都合で辞任届けを出されていた小林光一副理事長の辞任が受理されました。後任の副理事長には大竹英雄名誉碁聖が選任されました。

              (日本棋院HPより抜粋)

    ◇   ◇   ◇

小林光一九段の就任期間は1年足らずと短命でした。理由はよく分かりませんが棋士稼業と組織運営のハザマに揺れていたのではないでしょうか。

後任の大竹英雄名誉碁聖は木谷一門の塾頭格、これまで副理事長(理事長)に就いた故加藤正夫名誉王座、小林光一九段の兄弟子にあたります。
いままでは日本碁界のご意見番のような立場でしたが、これからは自ら旗を振っていく立場となります。
持ち前のプラス志向で碁界の活性化に尽力していただきたいと思います。

    ◇   ◇   ◇

世の中で団体役員という立場の人は多くいます。
企業の役員といえば地位・名誉・報酬等がついてまわり、立身出世の目標となります。
しかしボランティアに近い団体の役員は微妙です。どちらかといえば頼まれて引き受けるパターンが多く、個人のモチベーション・意欲によりそのエネルギーは変動します。

「仕事(ボランティア)の報酬は、人間としての成長である」と本で読みましたが、その域に達するのは至難ですね。

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少年少女囲碁大会/2007

2007-06-04 19:49:58 | アマ棋戦

Syounen2007 昨日(6/3)は「少年少女囲碁県大会&認定大会」が行われました。
参加者は56名(昨年の同大会は66名)と減少傾向です。
主催者としても活性化策を考えていますが、「次の一手」に苦慮しているのが実情です。

   ◇   ◇

本大会での私の担当は「段級位認定状」の印刷で、あらかじめ印刷された日本棋院発行の認定状に氏名・取得級位・発行年月日をパソコンから印刷し、参加者に渡すものです。
参加者の小中学生にとってこの認定状は結構評判がよく、次のステップアップの励みになれば幸い思っています。

また、昨年の大会から参加者の対戦風景をデジカメで撮り、その場で印刷して渡すサービスも始めました。
今後とも、参加者に満足してもらえるような大会運営を考え、参加者の増加を願う次第です。

   ◇   ◇

今大会では伊勢崎市の参加者ががんばっていました。

以下、「週刊碁(6/4日号)」記事より抜粋

「羽ばたけ原石/明日を担う子供達」 -伊勢崎市立広瀬小-

 同校、囲碁クラブは7年前に設立。以後、会員は増加してきて今年は94名。高学年組と低学年組にわけて毎週2回開いているが、毎回どちらも大賑わい。
  -(中略)-
 囲碁を単なる遊びと見ず、「人間教育」「感性教育」の一環としているのである。そのためには先ず「マナーが大切」と「四つの約束」なる次のものを定め、毎回、教室の始めに、全員で斉唱させている。
  (1)挨拶をする。
  (2)誰とでも対局する
  (3)あと片付けをする。
  (4)先生の話をしっかり聞く。
である。そのせいか、「囲碁クラブの子供達はマナーが良く、コミュニケーションも良くなった」と学内の評判は上々。
  -(後略)-
                        (加悦)

小学校の囲碁クラブを運営するスタッフは大変でしょうが、今後もがんばってほしいと思います。

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玉村町2007/06月度囲碁大会

2007-06-02 22:38:04 | アマ棋戦

Tama070602 今日(6/2)は町内の月例囲碁大会、参加者は18名とやや少なめでした。
季節もいいし天気も上々、室内のボードゲームより外出したい気分も分かりますね。

大会で常に上位の成績者は、他の碁会所などで鍛えている人が多いようです。勝負勘は実戦の多少の差が大きいと思います。
ただ、もう一つ上のレベルを目指すには詰碁や棋理などの勉強が必要でしょうね。分かっちゃいるけど・・・ですね。

   ◇   ◇

明日は県内の「少年少女囲碁大会」、県代表選抜戦と段級位認定大会が行われます。
今、段級位の認定状の準備がおわったところです。

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